傲慢と劣等感





ついに派遣が終了した。
今日から再び、完全な引きこもりに戻る。

派遣の最終日は、次の派遣の女性と一緒だった。

その新しい派遣女性は、私と同じ年齢であった。
だが、今までずっと正社員で働いていたらしく、かれこれ20年ほどこの業界の仕事を続けいたらしい。

片や私はといえば、若い頃にはフルタイムで働いていたが、その後はまともに働いていない。何より鬱の期間が長く、社会と関わりさえ無かった。

この日、彼女との差、それを痛感した1日だった。

嫌な人になる事を承知で書くが、私はこの職種ではある程度の自信があった。若い頃には上司からは高評価されていた。それにより妬まれる事も多かった。もちろん上には上がいるが、その頃の同僚の中ではという話。

その頃の私はもっと認められたい一心で、ある時期には徹夜で猛勉強し、さらに上の資格を取得した。

今回の派遣でも最初、営業マンや会社側からも、「主婦の方でこんな資格取得しているなんてスゴイですね」と言ってもらえたりして、幾分いい気になっていた部分がある。

それでも今回の仕事は辛かった。
私の知識を総動員しても、やはり最新の情報、最新のソフトには対応出来ない自分がいた。
長い間眠っていたのだ。目が覚めれば社会は前に進んでいた、そんな感じ。

だが今回の派遣先には知識豊富な方がいなかった為、それを実感せずに今まで過ごせた。でも、新たにやってきた派遣女性は違う。
20年間、ビッチリ知識を詰め込んできた人なのだ。



私が簡単に仕事の流れや現状を説明すると、早速的確な意見を述べてきた。もっとこうするべきだ、それはこう処理するのが正しい、と。
さらに、私が使用した事のない最新ソフトも使いこなし、専門的な最新情報にも詳しい。
一緒にいた男性スタッフも驚いたのか、一目置いたような態度をしていた。

私は自分の傲慢さが恥ずかしくなった。

何をいつまでも過去の記憶に浸り、デキル人の気分でいたのだろう。もうとっくに自分は何も出来ない主婦になっていたのに。

単純に考えても彼女は私よりずっと経験が長い。経験に勝るものはないのだ。
資格なんてものは目安であり、飾りでしかない。実際、彼女には何の資格もなかったが、私よりずっと仕事がデキル人であった。

その上、彼女は感じの良い人であった。
仕事に対する自信、主張は見え隠れしたが、普段の物腰は柔らかく、上品に対応出来る人だ。
さらに、社長や男性スタッフのプチセクハラにも軽く笑って受け答えしている。

こういう人が派遣にピッタリなんだろうと思う。
仕事が出来て、すぐに誰とでも馴染める人。

アラフォーともなれば、人とのコミュニケーションにも慣れ、それなりに社交辞令も言えるのが当たり前なのかもしれない。
だが私は過去のまま止まっている。止まるどころか更に閉鎖的になった。
いい歳の大人として社会に揉まれていない。何事もサラリと流す大人な女性には程遠いのだ。


派遣最後の日に、こんなデキル人と会いたくなかった。
仕事が出来ない人か、性格に問題がある人なら、こんなに劣等感を感じる事もなかったのにと、捻くれた私が顔をだす。

今後、また外で働く事が出来るのか不安だ。
このまま引きこもって私は終わっていくのかな、そんな気分になった。





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Posted byころり