そういう家系
とにかく眠い。異常に眠い。
これは抗鬱剤の副作用だろうか?以前も確かに眠かった気がするが、ここまで酷かったのか覚えていない。
先日、夫と早めの夕食を終えたのは18時だった。
あまりの眠さに「少し仮眠してくるわ」と夫に告げてベッドに入った。少しの仮眠のつもりだったのに、目覚めたのは23時。その時には目はスッキリしていたが、夜中に起きているのは健康に良くないと思い、そのままベッドで眠り続けた。その翌朝、ゴミ捨ての為に一度は起きたが、既にここでは眠くて起きていられない。無理に起きていても何も行動する気力がない。
私は再びベッドに入った。
その後も、時々目が覚め、またベッドにもぐる……を繰り返していると、ようやく頭がスッキリして起き上がった。時計を見てビックリ、もう17時になっている。
ほぼ24時間寝ていたという事?
罪悪感はもちろんあるが、それと共によくこれだけ長時間寝ていられるものだと我ながら思う。
最近の私の精神の安定度には浮き沈みがあるが、眠たさに至ってはただただ悪化している気がする。
前回心療内科に行った時、さらに薬を増量する事になった。
こちらからは特に相談したい話もなく、処方箋だけもらって帰るだけだと思っていた。
だが珍しく医師の方から私に新たな質問をしてきた。
「親族に精神的な病の人が過去にいましたか?」
そう聞かれて改めて思った。私の親族には精神科に関わっていた者が多い。
それを医師に伝えると、「そうですか……」と俯いた。
「それは関係あるのですか?」と私は質問した。
「そういう場合もあります」
医師はそれ以上何も言わなかった。精神的に病む家系、そんなものがあるのだろうか?
心を病んだ人に育てられた人は、自分自身も病んでしまうその連鎖。
医師は「薬を増量して様子を見ていきましょう」と話を終わらせた。
そして今、毎日眠くて朦朧としている。
先程テレビで「今日はイブ」だと言っているのを聞くまで、クリスマスだという事さえ忘れていた。私一人だけ眠りの中で時間が止まっているかのように。
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