愛を読むひと





世間では三連休。常に連休の私には特別なものではないが、連休になると近所の人達は遠方に出掛けるのか、家の周りで人を見かけなくなるのが嬉しい。いつもの井戸端会議の声も聞こえない。それだけで解放感がある。

夫は出張で留守の為、私は一人リビングでソファに座り、ネットでレンタルしたDVDをセットした。一人過ごす時には映画を観る事が多い。その世界に入り込み、現実を忘れられるのが好きだ。

私がお気に入りの映画監督はスティーブン・ダルドリー。
心に響く映画が多く、静かで落ち着いた空気感もいい。

私の中で最も大好きな映画は「リトル・ダンサー」。

随分前の映画だが、これ以上にいいと思える映画には未だ出会えていない。

リトル・ダンサーは数えきれない程観たので、今回は久々に「愛を読むひと」を観る事にした。

この映画は7年程前に一度観たきり。
やっぱり空気感は好きだった記憶があるが、それ以上の何かを感じた覚えがなかった。

だからそれ程期待せずに観た。

が、観始めると以前観た時の印象と違う。所々セリフを覚えているし、ストーリーの流れも分かっている。
なのに以前は感じなかった「心が痛い」という感情が私の中にあった。



(※以下内容に少し触れますのでご注意を)

ケイト・ウィンスレット演じるハンナという役の女性が登場するのだが、とにかく私は彼女に感情移入した。彼女の抱えるコンプレックスとプライド。コンプレックスを皆に知られるぐらいなら罪を被ってしまう方がいい、それ程までに自分と葛藤し続ける彼女が痛々しく、なぜか自分と重ねて観ていた。

自分自身には何もないのに、プライドだけが高い。本当は人にどう思われるか不安で恥ずかしくて仕方がないのに、いつも強がって平気なフリをしてしまう。そんな私自身を映画を通して観ているようだった。

ハンナには唯一の救いの手があった。マイケルという男性。
いっそ頼りきってしまえばいいのに。少しぐらいバカになり切れればいいのに。

観ていてそう思ったが、ハンナのプライドがそれを許さない。とても悲しい結末を迎える。

だが結局誰にもハンナを救えないのかもしれないと思った。ハンナの葛藤は彼女自身にしか理解出来ず、誰かが助けようとしても彼女は心から満足出来る事はないように思う。


この映画を初めて観た時には、今回のように心を動かされなかった。

映画とは不思議だ。観る時期、自分の心境によって、全く映画から感じるものが変わってくる。
きっと私は以前より今の方が、このハンナという女性に近いのだろう。

観終わった後、悲しいけどとても良い映画だと思った。
一人きりの三連休に観るのに丁度よい映画だった。





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Posted byころり
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