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影武者

ころり

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本当に母が重い。
母に対する不満で頭の中がいっぱいになり、心がドンヨリと曇る。

母の発する一言一言に自分が傷つき、距離を取りたいのにその距離を遠慮なく詰めてくる母から逃げたくなる。

その一方で母に分かって欲しいという気持ちが強く、私はこれ程母に対して不満がいっぱいなんだよ!と心の中で叫ぶ。

ある日、私がいつものように寝ていると、母から電話があった。
母は1週間程先に、知人宅のお茶会に招かれているらしいのだが、最近自分の体調が悪いので私に代わりに行ってくれと言うのだ。

私が?意味が分からない。

私はその知人を知らないのに変だと母に言うと、その方にはとてもお世話になっているから欠席する訳にはいかないと言う。
そのお茶会には他にも数名参加するらしく、皆昔から付き合いのある人達で、その中には私も顔見知りの女性がいるらしい。

「だからころりが参加しても大丈夫よ。皆喜んでくれるわ」

母はそう言い切った。

だがどう考えても変ではないか?何よりそんなお茶会に私は行きたくない。母の体調が悪いのであれば欠席させてもらえばいいだけの事なのに、どうして何でも私に振ってくるのだろう。


こういう事が以前から度々あった。

母は私の事を影武者とでも思っているのだろうか。

私がハッキリと「嫌だ」と断ればいいのだが、それが出来ない。
断って母ががっかりしたり、寂しい気持ちになる事を想像すると、罪悪感にかられる。それならば我慢した方が後悔しなくていい……そう思い結局母の言いなり。

だが今回はどうしても私の気持ちが無理だった。我慢しても行けそうにない。

「最近私も調子が悪いから」と私は体調を理由に断った。

すると母はどこがどう悪いのか?と追及してきたが、最後には「ころりは神経質過ぎるから。人と関わるといつもそうなるじゃない」と言われた。

母と関わるのが一番しんどいのに。

気持ちが落ちたまま電話を切った。
そして3日後、母からメールが来た。

「この前はごめんね。ころりも頑張ってるのに、母がこんな身勝手で迷惑かけてごめんね」

あれだけ曇っていた私の心が一瞬で晴れ晴れした。こんなメール一つで。
母なりに私の気付かないところで何か感じていたのだろう。親子共に自己表現が下手だ。

それでも私はこのメールを読んで少し優しい気持ちになれた。
こんな母だけど、これからも重荷な母だけど、やはり私の母はこの人しかいないのだから。




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Posted byころり