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あと少し

ころり

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今日は実家の母に呼び出された。

部屋に入るといつもの様に母は一人で話し始め終わる気配がない。
私はほとんど話の内容は聞かず、適当に相槌だけ打っていた。

するとインターホンの音が。

ドカドカと大きな体を揺らしながら家に入ってきたのは佳子叔母さん。家が近いので頻繁に来て、いつも自分の家のように寛いでいる。

「あら?ころりちゃん来ていたの?」と言いながら、佳子叔母さんはテーブルにあったおはぎを頬張った。

「ご無沙汰しています」と私が言うと、「その後、どうなのよ?」と唐突に聞かれた。

すぐに察したが「え?」ととぼけると、「子供よぉ~、早くお母さんに見せてあげてよぉ」と言った。

佳子叔母さんは悪い人ではない。人懐っこく誰とでも仲良くなれる人。裏表もない為に頭で思うより先に口から言葉が出ているんじゃないかとさえ思える。


ただ、子供に関しては昔から「女は子供を育てて一人前!」と言い切るような人だ。

私は佳子叔母さんの言葉を適当に流そうと思ったが、それより前に母が言葉を返した。

「あのね、今の時代は子育ても難しいからいない方が楽でいいのよ」

母特有のフォローの仕方。私をフォローしている様でいて、実際は母が自分にそう言い聞かせているように見える。子供のいない娘を持つ事で劣等感を感じたくない、自分の娘は正しい、母はそう思いたい人だから。

母の言い訳が極端で余計に負け犬の遠吠えのようだ。
「子供がいない方が楽でいい」なんて私は一度も思った事も言った事もないのに。

こんな私に子供がいても頼りない母親だっただろうと思うと、これで良かったのかもしれない……と思う事はあるが、それは「楽でいい」とは意味が違う。

佳子叔母さんはその後も「そんな事言っても一人も子供がいないなんて寂しいわよ」と一歩も引かず。

私が「年齢的にもう無理ですから」と墓穴を掘ってしまった為に、「そんな事はない!」と更に話が長引いてしまった。

あと少し。
こんな会話になるのもあと少し。
そう思って聞き流すよう努力している。




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Posted byころり