時間の共有





一日中一人でいる時間が長い。
昔に比べて誰かと時間を共有する事が少なくなった。

ほとんどの日は夕方までダラダラと寝て過ごしたり、起きていてもテレビやネットを見たりで声さえ発しない日が多い。夜になり夫が帰宅してからようやくその日初めての声を発する。

そんなに一日中孤独に過ごしていたのなら、夫が帰ってきたらさぞたくさん話したいでしょう?嬉しいでしょう?と思われるかもしれないが、そうでもない。

夫が帰宅する少し前ぐらいからソワソワとし始め気持ちが落ち着かない。今まで完全に私だけの時間だったのにそれが乱されるからだろうか。

夫が帰宅してからは、しばらく時間が縛られる。
縛られるなんて大した家事もしていないのに、これを夫が聞いたら怒られそうだ。

なのに夫が帰宅すると気が急く。
夕食の準備が出来ていない時などは特に。

正直に言うと私自身は食事なんてどうでもいい。最近は特に食べるという行為が面倒になりつつある。もし夫がいなければ食事をしない日もありそうだ。

また食後には夫はリビングでテレビを観る。
それが私には落ち着かない。

21時、22時……時計を見ながら時間が過ぎるのを待つ。

夫が時々テレビを観ながら話しかけてくるが、私は適当に返事をしながらも心では「早く寝て欲しい」と思うだけ。

一日中一人きりで過ごしていたのだから、唯一の話し相手が帰宅したらその時間を楽しめばいいのに、いつの間にか誰かと時間を共有するという事が苦手になっていた。たとえそれが夫でも。

夫がいなくなれば私は生きていけないとさえ思うのに、一緒の部屋にいると落ち着けない自分が身勝手で夫に申し訳なく思う。

ようやく夫がテレビを消して寝室に向かう。

「おやすみ」

笑顔で手を振る私は心からホッとする。
やっと今から自由な時間だ。

孤独が嫌だと言いながら、私はいつしか一人きりの時間に慣れてしまったのかもしれない。




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Posted byころり