(^-^)
―――前回の続き。
とはいえ、それなりに混んでいるクリニックだったが、私一人に1時間程度の時間をかけて診察してくれた。
今までの経過と現在の不安をゆっくり説明すれば徐々に分かってくれるかもしれない。
そう思い直し、私は過去から現在までの事を順を追って説明し始めた。
こうして話している間にも心臓がドキドキし、手が震える。
その事に医師が気付いているのかいないのか分からないが、私は出来るだけ自分の気持ちを伝えようと必死に話した。
途中、医師は何度も話を遮った。
「いやいやそれは違うでしょ」
「そんな事思う必要ないでしょ」
あぁ、こんな対応を求めているんじゃない。今は突っ込みや否定はやめて欲しい。ただ静かに聞いて頷いて欲しいだけなのに。私の声が医師に届いていないのが話しながら分かった。
しかしそのまま話を続け、現在の状況の説明をしている途中、遂に私は言葉に詰まった。グッと胸がいっぱいになり、あと一言声を発したら涙が出そうで黙り込んでしまった。
沈黙が続く。
1分、2分……。
医師はひたすらカルテに何かを書き込んでいた。何も言わない。
ようやく口を開いた医師は言った。
「じゃ、鬱病のチェックをしてみましょうか」
チェック表らしき用紙を受け取り、私は別室に入った。しばらくその部屋で記入するように指示された。
一人きりになり少し緊張が緩んだ。
さっきギリギリの所で止めた涙が目に溜まっている。
「ふー」とため息をついて、バッグの中のスマホを見た。
すると夫からLINEが来ていた。
「もう終わった?」
私はつい愚痴をこぼした。
「まだ途中。なんだか緊張する」
それからしばらく返信はなかった。
私は静かに鬱病チェックシートに取り掛かった。こんなの役に立つのだろうか?
10分程で記入し終わり、その椅子に座ったままボンヤリとその用紙を見つめていた。
すると夫からの返信。
「 (^-^) 」
笑顔の顔文字。ただそれだけ。
だけどこれが胸にきた。やだ、これ余計に泣ける。
この笑顔の顔文字が以前の主治医の笑顔と重なった。
まるで夫を通してあの医師からのメッセージのように感じた。
その後、診察室に呼ばれて鬱病チェックシートの診断結果。
「神経症以上、鬱病の可能性あり。」
この先どうすればいいのだろう?
このままこの病院に通院し続けるべきか、他に行ってみるべきか、迷っている。
さっきギリギリの所で止めた涙が目に溜まっている。
「ふー」とため息をついて、バッグの中のスマホを見た。
すると夫からLINEが来ていた。
「もう終わった?」
私はつい愚痴をこぼした。
「まだ途中。なんだか緊張する」
それからしばらく返信はなかった。
私は静かに鬱病チェックシートに取り掛かった。こんなの役に立つのだろうか?
10分程で記入し終わり、その椅子に座ったままボンヤリとその用紙を見つめていた。
すると夫からの返信。
「 (^-^) 」
笑顔の顔文字。ただそれだけ。
だけどこれが胸にきた。やだ、これ余計に泣ける。
この笑顔の顔文字が以前の主治医の笑顔と重なった。
まるで夫を通してあの医師からのメッセージのように感じた。
その後、診察室に呼ばれて鬱病チェックシートの診断結果。
「神経症以上、鬱病の可能性あり。」
この先どうすればいいのだろう?
このままこの病院に通院し続けるべきか、他に行ってみるべきか、迷っている。
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