子無しは流行り





昨日、母の知人の娘という人が家にやって来た。

私は家に人を呼ぶのが苦手。なので家に人が来るのはかなり久々だ。

人を家に招き入れる事に慣れていない為、どの程度片付けたらいいのか?お茶は何を?どのタイミングで?菓子は必要なのか?どこに座ってもらう?

いかに人付き合いをしていないのか、こういう時に実感する。

昨日は特に、初対面の人が来るという事で気分が重かった。それもその目的が保険の勧誘だというから面倒臭い。そんな相手に色々と気遣う必要はないのだろうが、母の知人の娘という事もあり、「話を聞いてくれるだけで本当にいいんだって。保険に加入は出来ませんってちゃんと言ってあるから、話だけ聞いてあげて」と母に言われた。

本当に話を聞くだけで済むのだろうか?
だが何を言われても私には保険に加入する経済的余裕はないのだから、そこは母にも念を押した。

そしてその知人の娘――50歳ぐらいの女性が来た。
娘というからもっと若い人を想像していたのだが、私より年上でかなりしっかりした女性に見えた。
私はいつものオドオド感を出さないように意識しつつ、コーヒーと菓子を出した。

女性はいかにも営業マンという雰囲気ではなく優しい感じの人で、好感が持てた。
私が心配していた加入の件も、あちらから「加入の予定はないと聞いていますので心配しないで下さいね。少しご説明だけさせて頂いて、もし気に入って頂ければ今後機会があった時に検討して下さい」と、強引に加入をせまる事はなさそうだった。


女性は「年金保険」や「介護保険」について主に説明してくれた。
要は老後の準備というお話。

確かに私は医療保険には一応加入しているのだが、老後の生活費の為の保険には加入していない。本当は最近丁度気になっていたのだが、今から加入するのは遅そうだし、やはり経済的に支払いが負担になる。

なので加入するつもりはないが、折角なので説明を静かに聞いていた。

すると、話の流れで女性が言った。
「お子さんは何人ですか?」

一瞬固まる。
母の知人関係だから、私に子供がいない事は知っているとばかり思っていた。
子供の人数によっては、介護の問題、老後の必要資金が変わってくると言いたかった様だが、私が「子供はいないんです」と返したものだから、今度はあちらが一瞬言葉に詰まった。

そして次にその女性は言った。
「そうですか……今そういうの流行りですよね」

「え?えぇ、まぁ……」と私は返答に困りながらも、なぜか自らフォローの言葉を続けた。

「二人暮らしで気楽にやってます。子供の進学の心配とかしなくていいですしね」

相手も私に合わせて「そうですよね、うんうん、二人暮らしっていうのも幸せですよ~」と必要以上に明るく笑い、自分が言ってしまった事を後悔している様に見えた。

私は内心、「子無し=流行り」という言い方に驚いたがその反面、相手に気まずい思いをさせてはいけないと思う。子無しである事を気にしていない風に見せなければ、明るく笑いに変えなければ。

そこまでこちらが気を遣う事でもないのに。
それとも自分が気にしている事を悟られたくないというちっぽけなプライドがあるのだろうか?




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Posted byころり