手紙
少し前に書いた派遣女性との関係。あれからも続く出来事があったのだが、あまりにもダメージが大きく、自分の中で何とか気持ちを整理するのにしばらく時間を要した。
今現在も引きずっているのが正直なところ。
* * * * * *
彼女とは最初の頃から私への態度が気になっていたが、先日の記事で書いた出来事で、私は彼女に嫌われているのだとハッキリと自覚した。
なぜかは分からないが、私の何かが彼女をイラつかせてしまうのだろう。あの日はとても落ち込み、仕事に行かない日も常に頭から離れなかった。
だが彼女の方も何も気にしていなかった訳ではないらしい。
あの出来事の次に出勤した日の朝、何事もなかったかの様な笑顔で「おはようございます」と声をかけてくれ、「これ、書いてきたので読んでくれる?」と言って手紙を渡された。
手紙。
一瞬嫌な予感はした。
だが私は彼女が思いがけず笑顔で話しかけてくれたのが嬉しくて、こちらも笑顔を向けた。
これはもしかして謝罪の手紙だったりするかも。それとも私への不満が書かれているのだろうか?いや、でもこの笑顔を見ると友好的に見えるし……。
不安と戸惑いで頭の中が混乱していたが、ただこれ以上面倒な事にならない事を願った。
彼女は
「家に帰ってからゆっくり読んでね」と言った。
あえて敬語で話されなかった事でホッとした。私はとりあえず「ありがとう」と答え手紙を受け取った。
その日一日、彼女の機嫌はとても良かった。
彼女は以前からパート主婦達と打ち解けているが、お昼休憩の時間にも、珍しく私にも話を振ってくれたり、笑顔を向けてくれる。
どうしたのだろう?あまりの変化に逆に戸惑った。
前向きに捉えれば、彼女なりに反省してくれて歩み寄ろうとしてくれている様に思うが、人はそれ程簡単に変われるだろうか?
彼女には悪いが、正直私は心から信じられなかったし、彼女の機嫌が良ければ良い程怖かった。
そして私は彼女に言われた通り、仕事が終わってから一人でその手紙を読んだ。
手紙には彼女の気持ちがビッシリと長文で書かれていた。
嘘はない様に思う。
「私は別にあなたを嫌ってる訳ではありません。でもあなたの態度に納得出来ない事が多いので、いつも指示を素直に聞く事が出来ないのです。(中略)私があなたを一番信用出来ないと思ったのは、ディナーショーの件です。あなたは最初に用事があるから行けないと言っていたのに、後になってやっぱり参加すると言い出しました。それなら最初から気持ち良く受ければいいのに、あんな風に周囲の注目を浴びようとする行動が私には嫌な人に見えるのです」
私は全く想像もしていなかった内容に固まった。一体どうしてそんな事で嫌な人に見えるのか?なぜそんなくだらない事が気に障るのか私には全く理解出来ない。
「それに、ころりさんは上司に好かれようとしていませんか?私だって教えてくれたらもっと仕事が出来るのに、ころりさんが仕事を取ってしまうから私に遣り甲斐のある仕事が回ってきません」
それは私に言うべき事でないのでは?言いたければ上司か派遣元に言うべきだし、私は仕事を真面目にこなしたいとは思っているが、上司に特別好かれようなんて思っていない。普通に居られればそれでいい。
これ以外にも私には理解不可能な数々の彼女の気持ちが書き綴られていたが、全て私への文句でしかなかった。
それなのに最後の一文はこう締めくくられていた。
「私はころりさんと仲良くしたいのです。私の気持ちを分かってくれればそれでいいのです。これからも協力して一緒にお仕事頑張りましょうね」
――続きます。
彼女は以前からパート主婦達と打ち解けているが、お昼休憩の時間にも、珍しく私にも話を振ってくれたり、笑顔を向けてくれる。
どうしたのだろう?あまりの変化に逆に戸惑った。
前向きに捉えれば、彼女なりに反省してくれて歩み寄ろうとしてくれている様に思うが、人はそれ程簡単に変われるだろうか?
彼女には悪いが、正直私は心から信じられなかったし、彼女の機嫌が良ければ良い程怖かった。
そして私は彼女に言われた通り、仕事が終わってから一人でその手紙を読んだ。
手紙には彼女の気持ちがビッシリと長文で書かれていた。
嘘はない様に思う。
「私は別にあなたを嫌ってる訳ではありません。でもあなたの態度に納得出来ない事が多いので、いつも指示を素直に聞く事が出来ないのです。(中略)私があなたを一番信用出来ないと思ったのは、ディナーショーの件です。あなたは最初に用事があるから行けないと言っていたのに、後になってやっぱり参加すると言い出しました。それなら最初から気持ち良く受ければいいのに、あんな風に周囲の注目を浴びようとする行動が私には嫌な人に見えるのです」
私は全く想像もしていなかった内容に固まった。一体どうしてそんな事で嫌な人に見えるのか?なぜそんなくだらない事が気に障るのか私には全く理解出来ない。
「それに、ころりさんは上司に好かれようとしていませんか?私だって教えてくれたらもっと仕事が出来るのに、ころりさんが仕事を取ってしまうから私に遣り甲斐のある仕事が回ってきません」
それは私に言うべき事でないのでは?言いたければ上司か派遣元に言うべきだし、私は仕事を真面目にこなしたいとは思っているが、上司に特別好かれようなんて思っていない。普通に居られればそれでいい。
これ以外にも私には理解不可能な数々の彼女の気持ちが書き綴られていたが、全て私への文句でしかなかった。
それなのに最後の一文はこう締めくくられていた。
「私はころりさんと仲良くしたいのです。私の気持ちを分かってくれればそれでいいのです。これからも協力して一緒にお仕事頑張りましょうね」
――続きます。
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