才能





今やっている朝の連ドラ、話の内容はそれ程入り込めておらず見逃してもいいぐらいなのだが、それでもついテレビをつけて観てしまうのは、オープニングの宇多田ヒカルの曲を聴く為だと言ってもいい。

特に宇多田ヒカルのファンだという訳ではないが、あの曲が癒される。
この朝ドラで一番いいと思えるのはあのオープニングの曲の部分だと思う。

あの曲を最初に聴いた時、「母」を感じた。
正直詩の内容をじっくり聴いた訳ではなかったのだが、声と曲の優しさから咄嗟に母を感じ、歌っている彼女自身が母になった事で、こんな風に曲も変わるのだと思った。

彼女のような特別な才能を持った人に憧れる。

話は変わるが、家にいる主婦がちょっとお小遣い稼ぎを考える時、大抵の人が目にした事があるであろう、ライターの仕事がある。
私も鬱が少し良くなってきたものの、まだまだ外に出られる状態ではなかった時、1円でもいいから収入を得たいと思い、ある有名サイトに登録した。

たくさんの依頼の中から自分が書けそうなテーマを選び、指示通りの文章を書くだけ。
かなり前なので正確な金額は忘れてしまったが、400文字で100円~200円程度だっただろうか。誰でも書ける簡単なテーマだと単価は安いが、専門的なものだったり、投資や保険、クレジット関係の内容になると単価が上がる。

私は専門的な知識は何もない為、簡単なテーマで数をこなした。
幸い、文章を書くのは苦にならなかった。400文字程度なら5分程度で書ける事もあり、最初は「意外と簡単だわ」なんて思ったりしていた。


だが何度か続けていると、自分の書けるテーマの狭さに気付く。

依頼されている内容もいつも同じようなものが多い為、何度かそのテーマで書いてしまうと、これ以上自分の引き出しがなく、同じテーマについて違う視点から書く能力が私にはなかった。

それと、依頼には色々と制約や指示があり、キーワードを何回以上入れるとか、見出しを作る、起承転結でまとめるなどの指示があると、自由に書けない事でイライラとストレスになり、一気に書くペースが落ちる。
何よりその指示や注意事項を読んでいる時間が無駄に感じ、書く時間よりそちらに神経をとられてしまい、自分には向かないように思えた。

それでも最初の頃は頑張って2ヶ月程は続けていたが、そのうち徐々にペースが落ちて結局私はやめてしまった。
やはり仕事にするなんて無理だ。

そうして何年も経ったある日、偶然目についたブログを読んでいると、その方の職業欄に「在宅ライター」と書かれていた。私と同年代の主婦らしい。
きっとそういう専門学校に行ったり、過去にそれらしき会社で勤めていたのだろう……と思いながらその方のブログを読んでいると、どういった経緯で今の在宅ライターになったかが書かれていた。

すると意外にその方も最初は本当に初心者で、子育てをしながら家で何か出来ないかと始めたのが、クラウドソーシングサイトへの登録だった。そして驚いた事にそのサイトは私が以前登録し、すぐに断念したあのサイト。

だが彼女は地道にずっとそのライティングの仕事を続けたらしい。
最初は私と同じような安い単価のものから。そのうち、少し難しいものまで出来るようになり、直接個人で依頼をもらえるようになった。そして現在はそのサイトは卒業し、他のサイトの専属ライターに登録され、雑誌でコラムを書いたり、ちょっとした子育ての連載を書かせてもらえるまでになったと言う。収入面も、普通の会社員程度にはなったというから驚きだ。

現在その方が書かれているコラムがリンクで紹介されており、読んでみて衝撃を受けた。
とても素人だったとは思えない。ブログの文章は普通の主婦のような文面なのだが、コラムの方は本当に別物で、きっちりと起承転結を付け、分析と意見を適度に分かりやすく取り入れている。

これが才能というものだ、そう感じた。

才能を持っている事自体も羨ましいが、それに自分自身が気付き、最大限に活かせている事が素晴らしいと思う。




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Posted byころり