不安
今朝早くに母からの電話で叩き起こされた。
一体何事かと思ったら、昨夜の地震のニュースで気持ちが不安定になっているらしい。
確かに大きな地震であり、被害に遭われた方々は大変な状況だと思う。
テレビを観ていると、あの東日本大震災を思い出さずにはいられない。
「昨日のニュースを見てから胸がドキドキして、一睡も出来なかったわ」
「自分達の地域にもいつ地震があるか分からないじゃない?そうなった時子供が離れて住んでいると不安なのよ」
母は私のすぐ近くに住みたいと言い始め、
「ころりの近くで賃貸マンションでも借りようかしら」とか、
「思い切って家を売却して、隣り合わせの家を建てようか?」と、どこまで本気なのか分からないような話をし始めた。
これは今回の地震があったから思いついたという訳ではなく、ここ最近母は私の近くに住みたい、この先の老後が心配だという話題を度々する。
いざとなれば私が母の介護をするだろうと覚悟はしている。
だがこんな風に「災害に備えて子供の傍にいたい」と言われると、母は私の気持ちが分からないのだろうかと思う。
母と同居するのが嫌とか、介護するのが嫌だとかいう問題ではない。
ただ、「子供と同居していない老人は不安だ」と子なしの私に言うのがどうかと思うのだ。
私はこの先、何かの災害に遭っても誰一人として「不安なの」と電話する相手さえいない。
今回のニュースの人達のように、近所住民と共に近くの学校などに避難するかもしれない。
だが、その中には気軽に話せる相手もおらず、一人どこに身を置けばいいのかさえ分からなくなりそうな気がする。
テレビの画面には家族で身を寄せ合ったり、知人と助け合っているような光景が映っていた。こんな時に不謹慎かもしれないが、私はそんな姿を見ると災害への不安以上に、そうなった時、自分がどれほど孤独になるのか?という不安を感じずにはいられない。
母がしきりに「不安だ」と連発する為、私は思わず言った。
「でも私の老後なんてもっと不安よ?こうして電話する子供もいないんだから。きっと安否確認してくれる相手さえもいないわ」と。
すると母は、「大丈夫よ。今の時代、子供がいなかったり独身の人も多いから、あなたの老後の時代になったら、そういう人達が集まったコミュニティや行政の助けがきっと出来ているわよ」と返してきた。
他人事だとそんな風に軽く言える母。呆れてしまう。
だがこんな風に「災害に備えて子供の傍にいたい」と言われると、母は私の気持ちが分からないのだろうかと思う。
母と同居するのが嫌とか、介護するのが嫌だとかいう問題ではない。
ただ、「子供と同居していない老人は不安だ」と子なしの私に言うのがどうかと思うのだ。
私はこの先、何かの災害に遭っても誰一人として「不安なの」と電話する相手さえいない。
今回のニュースの人達のように、近所住民と共に近くの学校などに避難するかもしれない。
だが、その中には気軽に話せる相手もおらず、一人どこに身を置けばいいのかさえ分からなくなりそうな気がする。
テレビの画面には家族で身を寄せ合ったり、知人と助け合っているような光景が映っていた。こんな時に不謹慎かもしれないが、私はそんな姿を見ると災害への不安以上に、そうなった時、自分がどれほど孤独になるのか?という不安を感じずにはいられない。
母がしきりに「不安だ」と連発する為、私は思わず言った。
「でも私の老後なんてもっと不安よ?こうして電話する子供もいないんだから。きっと安否確認してくれる相手さえもいないわ」と。
すると母は、「大丈夫よ。今の時代、子供がいなかったり独身の人も多いから、あなたの老後の時代になったら、そういう人達が集まったコミュニティや行政の助けがきっと出来ているわよ」と返してきた。
他人事だとそんな風に軽く言える母。呆れてしまう。
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