犬同伴で他人の家を訪問する





夫の古い友人が私達夫婦を自宅に招待してくれた。

それ程離れた距離に住んでいる訳ではなく、車で30分程のところで暮らしている。その友人もまた子供がおらず、夫婦二人暮らしだ。

先方の奥さんとも私は一度会った事があり、とても大人しい感じの人だったので会う事はそれ程プレッシャーにならない。何より互いに子なし夫婦同士という事が気楽に思えた。

しかし問題はその友人が誘ってくれた時間帯が夜だという事。

愛犬は夜の留守番が苦手だ。きっと吠えて近所迷惑になる。

そんな愛犬を残してまで、わざわざ夜に夫婦で出掛けるのは気が重かった。
それは夫も同じ気持ちであり、夫は友人に説明したらしい。

「悪いけど夜は難しいよ。うちの犬、夜は留守番が苦手だから。昼で都合の良い日はないかな?それとも妻抜きで良ければ僕一人で行かせてもらいたいんだけど」

だが友人は「是非夫婦二人で来て欲しい」と言う。

「犬も一緒に連れてくればいいよ」彼はそう言った。

「それは迷惑になるよ」と夫は何度も断ったらしいが、「本当にいいから、大丈夫、僕達も犬好きだし」と言ってくれたらしい。




そこまで言ってもらえるのは有難い事だが、本当にいいのだろうか?

過去、互いに室内犬を飼っているお宅に愛犬を連れて行った事はある。あちらにも犬がいて犬同士が仲が良いのも分かっていたし、飼い主もうちの愛犬を可愛がってくれていたのでそれならまだ犬を連れて行きやすかった。

だが今回の場合、彼らはペットを飼っていない。

そんなお宅に愛犬を連れて行くのは気が引けた。吠えないだろうか?毛は抜けない?
マナーベルトをしていくにしても、万が一のトイレ問題も気になる。

だが夫は、「そこまで気を遣う相手じゃないよ。いいって言ってくれてるんだから一緒に連れて行こう」と言った。

私は気になりながらも、その友人の言葉に甘えて愛犬と一緒に夫婦で友人宅に行く事となった。


当日。3月だというのにまだ真冬のように寒かった。

私は前日にシャンプーした愛犬に暖かいセーターを着せた。犬好きな人達だと聞いてはいるが、犬を飼った事がない人にとって、何が気に障るか分からない。
愛犬の顔を念入りに綺麗にし、マナーベルトも絶対に漏れないように大きなものにした。
それでももし家の中で粗相をしてはいけないと、事前に散歩でトイレを済ませておく。

「そこまで神経質にならなくても大丈夫だよ」と夫に言われたが、愛犬と一緒に他人のお宅訪問するというのはこれ程気を遣うものか……と、行く前から疲れた。

――続きます。

犬を他人の家に入れるという事。価値観の違い

――前回の続き。その友人宅は立派な豪邸だった。有名な住宅メーカーのものだけあって、モデルハウスのような広さとお洒落さ。外観を見た瞬間、...







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Posted byころり