溺愛





時々「皆何が楽しくて生きているんだろう」と思う事がある。
そんな事を考える事自体が自分を楽しくなくしているのだろうけど。

私は何が楽しいのだろう?

今日は好きなドラマの放送日だとか――そんな些細な楽しみしかない。ふと我に返り、楽しみの質が高校生の頃から成長していない事に虚しくなる。

そして、自分と同年代の主婦達を想像する。

子供とワイワイ賑やかな夕食の時間。
学校の事や友達、部活の事を聞いたり、笑ったり怒ったりしながら「家族の時間」を過ごしているのを思い浮かべる。

以前にも書いたが、丁度私ぐらいの年代の主婦は子供の事で頭がいっぱいのようだ。
派遣先でも聞いていると、同年代の主婦でドラマなど観ている人はほとんどおらず、そんな時間もないし毎日の生活がドラマ以上のものだからだろうと思う。

その中心には常に子供がいて、特に息子を持つ母親の溺愛ぶりは凄いと驚く。

いつだったか一人の主婦が言っていた。
大学生になる息子がいるらしいが、息子が可愛くて今でも手をつなぎたくて仕方ないらしい。息子のパーカーをこっそり着るのが幸せだと言う。


また別の主婦が言った。
部活をやっている息子の応援、サポートをするのが今の自分の生きがいだと。
県外の試合にも必ず応援に行き、まるで自分が出場するかの勢いで対戦相手の情報を調べるという。試合に負けた日は悔しくて涙が溢れ眠れないそうだ。

「二人三脚」

聞いているとまさに息子と二人三脚で生きているように見える。
大学生にもなる息子の生活を全て把握している母親。それが普通なのだろうか?
私の思い描く母親像とは少し違う。

そしてそんな彼女達の息子も、とても優等生で母の希望に沿っている。
母の日にはプレゼントを贈り、学校や彼女の事まで何でも母親に報告する子が多い。

「大学生で遠く離れて住んでいるの。寂しくてどうにかなりそうだわ」と言う主婦も、最低でも週に3日ぐらいはTV電話で顔を見ながら会話するのが至福の時間だと言う。年頃の息子が嫌がらずにその相手をしてくれるというのが意外だった。

何だか子離れ、親離れ出来ていない気がするけれど……。

そんな風に思ってしまうのは私が子育てしていないからであって、今はこういった親子関係が一般的なのだろうか。
子供が欲しかったとは思うが、そこまで息子を溺愛する関係を羨ましいとは思えない。
もし自分に子供がいたとしても、親から離れて自由に飛び回るような子になって欲しいと思う。

それでも彼女達を見ていて羨ましいのはただ一つ。

「私の楽しみは何だろう?」なんて考えもしないだろうという事。
自分の溺愛した育て方に自信を持ち、子育て以上の幸せはないと言い切れる事。

それが正しくても間違っていても、自分の生き方に自信を持てる事が何より羨ましい。




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Posted byころり