ピクルス
ずっと以前、こんな記事を書いた。→「可愛いキュウリ」
日付を見るともう2年以上前の事。
久々にこの頃の古い記事を読んで、案外私は元気だったのだ……と思った。
いや、前後の記事を読むと今と変わらないネガティブな私なのだが、それでも何と言うかこの頃の記事は一言で表現すると……「若いな」と感じる。
たった2年半程で文章から発するオーラというか、パワーが違うように感じた。ネガティブでもネガティブなりの強さがあるというか。
今の私はまるでこのキュウリのように萎びている。
* * * * *
この頃の糠漬け、つい最近まで続いていた。
糠床は長期間持ち続ける程に愛着がわき、「自家製」とか「無添加」とかいう言葉に弱い私は頑張ってこの糠床を維持し続けた。
それが昨年の秋頃、ついにあの糠床と別れる日がきた。
思い切って処分したのだ。
あれだけ可愛がって大切にしていた糠床なのに。
糠漬けを初めて1年目の時には嬉しくて、毎日混ぜたり様子を観察するのも楽しかった。
しかし2年目になり徐々に慣れてくると楽しさよりも、「糠床を混ぜなくちゃ!」というプレッシャーのような負担に感じるようになってきた。365日毎日かき混ぜるというのは案外面倒臭い。
私は基本的に冷蔵庫で保存していたので、サイトや本によると
「冷蔵保存の場合は毎日でなく隔日に混ぜる程度でも大丈夫です」と書かれているものもある。
確かに冷蔵庫だと発酵が緩やかになる為、時々1日忘れたぐらいでは問題ない。
しかしこれに慣れてくると、ほぼ混ぜるのが隔日になり、時には3日目になってしまう事もあった。
すると、ある日気付いた。
何やらアルコール臭が出始めたのだ。
これはダメだ!と思い、慌ててネットで対処法を調べ、何とか元の味に戻す事が出来た。
だがその後も油断するとすぐにアルコール臭が出てくる。
混ぜる頻度が足りないのと、二人暮らしだとなかなか食べる量が追い付かず、漬けている野菜がかなり古漬けになってしまうのが原因でもある。解決法としては、糠漬けを漬けている容器を密閉しない事。
私はフタをせずに、キッチンペーパーで軽くフタ代わりにしていた。
しかしそうやって毎日糠床の状況を気にする手間に疲れてしまい、しばらく休憩しようと、ついに2年間可愛がった糠床を処分したのだ。
だがその後、スーパーなどで売られている漬物を食べても美味しいと感じられない。
添加物が入ってるものが多いのが理由かもしれないが、味が自然でない。
そうして最近は漬物自体を食べなくなっていた。
その後のある日、夫とランチに行った店で付け合わせで出されたのが「ピクルス」であった。
それが思いのほか美味しくて。
帰宅後、早速ネットで作り方を検索。
色々なレシピを試したが、現在私が気に入って使わせて頂いているレシピはこれ。

水が多めなので、あまり酢が強すぎず丁度いい。
私は辛いのが好きなので、唐辛子は2~3本入れるが、これまたピリッとして食が進む。
糠漬けの奥深さは味わえないが、また違ったこのサッパリ感。
そして何より手間いらず。簡単で、ピクルス液は1、2度再利用出来るし楽チン。
私は大根を漬けるのが一番好きだ。
昔は歳とともに料理が上達するのかと思っていたが、実際はいかに手抜きをして簡単に食べられるかを重視するようになっている。
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