クリスマスの約束





いつの頃からかクリスマスが嫌いになった。

冒頭からまたネガティブな言葉だが、毎年クリスマスで盛り上がる世間の雰囲気が重く感じるのが正直な気持ち。

こんな私でも子供の頃は違った。
昔は今と違い、ケーキを日常的に食べられる事もなく、誕生日やクリスマスが唯一のケーキを食べられる日だった。それが楽しみで。

それに、今は母を負担に感じる事も多いが、あの頃の母は子供にサンタの話をし、ちゃんと夜中にそっとプレゼントを枕元に置いてくれる、そんな優しい良い母親だったように思う。

こうして思い返すと、私は大切に育ててもらっていたように思う。

だが成長するにつれて感情を出さなくなり、母への意識も変わった。
母に甘える事はなくなり、母に褒められる為に行動するような子供に成長した。

その後母との関係は色々な葛藤があり、それは今も続いているが、それでもあの幼い頃のクリスマスは幸せな思い出として残っている。

だから、私はもし子供が出来たら同じようにしてあげたいと思っていた。
サンタさんのお話をして、何日も前から子供にさりげなく欲しいものを聞き、当日の朝、枕元にそっとプレゼントを置く。
そして子供に「サンタさんが来てくれたんだね。お母さんも気付かなかったよ」なんて言う。

そんな光景を思い描いた。
プレゼントを胸に抱き、笑顔いっぱいの子供の顔を思い描いた。
結果的にはそんな体験は一生出来なくなってしまったけど。



以前知人に会った時、「サンタさんやりたかったわ」と言ったら、
「今の子供はドライだから、そんな可愛い反応ないわよ。かなり幼い頃からサンタは親だって分かってるしね」と、何とも寂しい返事が返ってきた。

そんなものなのか?

それでもクリスマスといえば、どこに行ってもその雰囲気一色に染まっている。
先日の日曜日にも用事があったので、一人で近くのショッピングモールに行ったのだが、もうどこを見てもクリスマスモード。そして休日という事もあり、皆家族連れ。

子供がわんさかと溢れていて、誰もがクリスマスプレゼントを選びに来ましたという感じ。

そんな中で、いつもと変わらない普通の買い物をし、一人でそっと店を出ると何となく孤独を感じる。

派遣先でも先日行った時には、パート主婦達が子供へのプレゼントの情報交換をしていた。
ここでもやはり他人事だ。

いいオジサンとオバサンの二人暮らしとなってしまった夫婦には、クリスマスなんて別世界の出来事のよう。
それでも気が向けば夫にケーキを作って食べてもらう年もあったが、今年は夫の仕事が忙しく、昨夜も遅くまで私一人だったので食事の準備さえ必要なかった。

静かで何もないクリスマスの夜。

ふとTVをつけると、小田和正さんの「クリスマスの約束」がやっていた。
毎年やっているのは知っていたが、ゆっくり観るのは久しぶり。

特に何が良かったとか、誰が良かったとかではないが、気付いたらその世界に入り込んでいた。

優しい声が心に沁みる。

一人で観るのに丁度いい。楽し過ぎず明る過ぎず、それでいて孤独感を忘れさせてくれる温かい空気に癒された。

こんな風に過ごすクリスマスが今の自分には相応しい。





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Posted byころり
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