自由になれるのに
昨日久々に泣いた。
相変わらず心はいつも悶々としていたが、実際に涙を流してまで感情を吐き出したのは久しぶりな気がする。
どういう意味の涙か――
一言では説明出来ない。
子供がいない自分の人生を悔やんでいるのか?最近派遣先に苦手な人が入ってきた事が辛いのか?結局今も友人が一人もいない事が辛いのか?
どれもが辛い理由といえば理由だが、本当はもっと別のところに原因があると分かっている。
やはり私は自分の事が好きになれないのだ。
こんな自分が嫌なのだ。
なのにこんな自分を誰かに分かって欲しいと必死にもがいている。そのストレスがある日溢れてしまい、時々目から涙となって吐き出す。
昨日の夜は、夫に派遣先の愚痴を話していた。
最近入ってきた派遣女性は、仕事は出来ないがプライドが高く気も強い。
その威圧感に圧倒され、私は何も言い返せない。
そんな愚痴を夫に話していた。
すると夫は「いい加減もっと強くなれ」と怒った。
「自分の方が先輩で、仕事も出来るんだから堂々としろ」と。
だが私はそうなれない。
夫はため息交じりに言った。
「人の顔色ばかり気にするからだ」と。
それは相手の問題ではない。私自身の性格、考え方の問題だと。
「人に嫌われてもいいと、どうして思えないの?」
夫は真剣な目をして私に言った。
「そう思えたらもっと自由になれるのに」とも。
子供がいない事、近所と馴染めない事、友人がいない事、職場での人間関係が上手くいかない事、そして実家の母に心を開けない事――全て自分がもう少し強くなるだけで気持ちが楽になれるだろうし、何か良い変化があるはずだと夫は言った。
そして「もっとブチ切れたり怒ったり、外でも自分をさらけ出さないと、誰にも分かってもらえないよ」と。
何もかもが尤もで、分かっているけどそうなれない自分が悔しくて、ただただ涙がこぼれた。
こんな性格で40年以上も生きてきたのだ。今更自分をさらけ出すとか、誰かとぶつかるなんて事は出来そうもない。だけど夫に、
「色々悩んだって、人生あっという間だよ?誰かと関わったとしても、その人と関わる時間なんて人生のほんの一部分だよ?そう考えたら誰に何を思われてもいいと思えない?」と言われると、少しそんな気にもなってくる。しかし――
自分をさらけ出す。
私にとってはかなり難しい。今のところ、その場所は唯一このブログでしかない。
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