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助け合い

ころり

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地域の防災訓練があった。

前回の運動会には不参加だった為に今回は断り辛かった。それも防災訓練は他の行事の中でも最も参加しなくてはならない行事だと言われている。

あの東日本大震災があってから更に防災への意識を高めようと呼びかけているようだ。

なので今回は基本的に全員参加する義務があり、やむを得ず参加出来ない者だけが自治会に申し出るという事だった為、とてもやむを得ない理由を上手く言える自信もなく、参加する事となってしまった。

防災訓練とは集合場所から避難場所となる小学校まで皆で練り歩くだけ。

いつも通り気持ちは沈んでいたが、運動会やバーベキュー大会のような皆で楽しむ行事よりは幾分マシかもしれないと、自分に言い聞かせて集合場所に向かった。

それも手ぶらで行くのではない。一応本当の災害を想定し、ヘルメットを被り懐中電灯を持ち、背中には防災グッズを詰めたリュックを背負って行く事を事前に指示されている。

そしてその後、蛍光色の襷を渡されて全員で連なって小学校まで歩く。途中、「ここは災害時には危険なので避けて下さい」などと教えてくれるので、この訓練もまんざら無駄でもない。



だが、実際に歩いている人達は本当に楽しくお散歩といった雰囲気だ。

皆知人同士でお互い楽しそうに会話しながらダラダラと歩いている。子供を連れた母親達も集団となり、まるで井戸端会議の時のように話に夢中になっているし、子供はキャッキャとはしゃいでいるのでなかなか前に進まない。

私は会話出来そうな人が誰もいなかったのでただ黙々と歩いた。こんな時でも同年代の女性達が気になって居辛い。高齢の人や男性達が会話していても何も気にならないのに、私がいるべき同年代女性の中に入れない事で、今日も孤独だな、と感じながら俯いていた。

ゴールの小学校に着くと、子供達は慣れた場所だからか勝手に走り出したり、テンションが上がっている。
きっとその母親達にとっても何度も通い慣れた場所だろうが、私にとっては初めての場所だ。なぜか緊張する。右も左も分からず、目が泳いでしまって落ち着かない。子なし主婦にとって、小学校とはこんなにも落ち着かない場所だとは思わなかった。

その後体育館に入り、実際に災害があった場合の避難方法や、地域住民との連絡方法の説明などがあり、

「この自治会の人達は、今いるこの体育館が避難場所になります。皆で協力し助け合いましょう」という言葉で締めくくられた。


その説明を聞いている間も、子連れの主婦達は一塊になって座っていた。一方、昔から住んでいる高齢者達も顔馴染みだからか寄り合って座っている。一人で座っているような人はほんの少しで、皆若い男性であった。そんな姿を一番後ろで一人ポツンと座って見ていた自分。

それがまるで現実に災害が起きた時の状況を見ているようで息苦しかった。

もちろん災害自体は恐ろしい。本当に災害に合えば人間関係なんて気にしていられないかもしれない。

だが説明していた人も言っていたが「そんな時だからこそ助け合い」。

そんな助け合える人が私にはいるんだろうか?もしも夫とさえ会えなかったら?この地域で一人孤独にどうすればいいのだろう。
災害への不安よりも、誰とも助け合えないであろうという不安の方が大きく感じた訓練だった。




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Posted byころり