本当の意味での親思いとは?親との関わり方を考える50代

怒りながらのお願い
実家の母から電話があり、「役所から書類が届いてるから見に来て」と言われた。
「どんな書類?」「開封してみて」と言っても、「分からない、分からない」とイライラした口調で言うばかり。
「いいから自分で見てよ!」と言われ、私の方もイラッとした。
どうして頼まれ事をするのに怒った口調で言われなければならないのか?
母にしてみれば、ゴチャゴチャ言わずに早く来て見てくれればいいのに…という気持ちだろうが、頼まれる側からすると、そんな口調で言われると余計に行きたくなくなる。
ここで私も思いっきり母に感情をむき出し、「そんな言い方をするなら行きたくない!」とでも言えていたら、きっと母との関係ももう少し乗り越えやすいのだと思う。
同年代共通の悩み
以前、美容室で同年代の女性美容師と母の介護の会話になった。
その方の母親も一人暮らしらしく、私が母との関係が重いと冗談めかしつつ愚痴ると、「一緒ですよ!」と強く共感していた。
その美容師の母親は私の母よりも7歳も年上で、さらに手がかかると言う。
だからこそその美容師はとても割り切っていて、実家に行っても玄関先で用件だけ話してすぐ帰宅。
買い物に連れて行っても、自分は車で待ち、母親だけがスーパーに入っていくらしい。介護タクシー状態なので、病院さえも送迎だけだと言う。
「出来る事は自分でやってもらう。甘えさせるとどんどん過剰になるから」と。
さらに、私が母との会話が鬱陶しいと話すと彼女は、「私は母親が嫌な話題をし始めたら、そんな話やめて!聞きたくないからってハッキリ言いますよ」と言っていた。
そうでもしないとこちらの精神がもたないし、相手は言わないと分からないと言う。
本当の意味での親思い
話しを聞いていると、「え?そこまで言うの?」と思う事があったり、「その冷たい態度はする勇気がない」と感じる事もあったが、そういう彼女はそんな態度をしつつも、週に3~4日は実家に顔を出していると言う。
会っても優しい言葉をかけず、顔を出して用がなければすぐ帰る。喧嘩も度々ある。だけど欠かさず定期的に行く。
これってどちらが本当の意味で親思いなのだろう、と思う。
私は親に反論する事はほとんど無いし、喧嘩もした事がない。
親が嫌な話をし始めたら、ただただ我慢し時間が過ぎるのを待つ。
だがこうして親がいない場所で愚痴り、親への愛憎の感情で一人苦しむ。
母は私がここまで母の事で嫌な気持ちになっているとは、この50年気付いていないだろう。
私は「嫌」という感情を見せた事が無いのだから。
本気で母と真正面からぶつかった事が無いのだから。
一方、美容師の彼女は感情を素直に出し、喧嘩しながらも自分が納得出来る方法で母親と関わっている。
親にとってもきっとその方が幸せに違いない。
だがこうして生きてきた私と母の関係は、今更変えようが無い。
そう美容師の女性に言うと、彼女が言った。
「今からが大変ですよ。今からでも自分の言いたい事を言えば?」と。
それが簡単に出来ていれば、こんな私になっていないのだけど。
>Lさん
繊細さんなんて、とても優しい言い方ですね。他人に正直な気持ちを態度に出したり伝える事は50年以上出来ずにきたので、今更無理かな…とかなり諦めていますが、その一方で残りの人生、自分が楽に生きたいと思う気持ちが日々強くなっています。
>Pさん
燃え尽き症候群、分かる気がします。私もそうなってしまそう。完全に仕事を辞めてしまう事も考えますが、間違いなく落ち込んで毎日寝込んでしまいそうなので。どんな状況でも楽しめる自分になる事が一番なのでしょうけど。
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