一人暮らしで寂しいなら娘の飼い犬を借りればいい

一人で寂しければ犬をレンタルすればいい
先日実家に行った時の事。
母が知人の話をする中で、知人の娘が飼っている犬の話題になった。
ちなみに知人は70代の女性。数年前に夫を亡くし一人暮らしだ。
それで母は知人に言ったと言う。
「時々娘さんに犬を貸してもらえばいいのよ」と。
知人は犬が好きだし、毎日一人で寂しく暮らしているので、娘さんが飼っている犬をレンタルすれば良いと言ったらしい。
すると知人は母に、「そんなの無理だわ。娘家族に悪いし、犬も可哀想でしょ」と言ったらしく、その言葉に母は納得出来なかったと言う。
「変な人でしょ⁉仲良く共同で犬を飼えばいいのに娘さんとの関係に溝があるのね」と私に言った。
簡単に貸し借り出来ると思っているのが無理
私はこの話を聞いて、その知人ような母親ならいいのにと思った。
私は母に愛犬をレンタルするなんてとても無理。絶対にしたくない。
そもそも犬を「レンタル」なんて表現するのも嫌だし、簡単に貸し借り出来ると思っているような人に預けるのは嫌なのだ。
母はどれ程私達が愛犬を愛情深く育てているのか、分かっていないと思った。
犬ではなく家族の一員であり、まさに私達にとっては子供なのだ。
母の言っている事は私達夫婦にとっては、「あなたの子供を時々レンタルしてよ」と言っているのと同じ。
実際、頻繁に子供を親に預ける人もいると思うが、もし自分だったら…と想像すると、やはり母に子供は預けたくない。
今の愛犬にさえも、「甘やかし過ぎ」「近所の散歩だけで十分」「人慣れさせないとダメ」などなど、細かい事をいちいちダメ出ししてくる。
これが子供だったらと思うとゾッとする。
子育て論を毎日聞かされる羽目になっていただろう。
娘と溝があるのは母
先の話の知人が、娘に気を使って「娘家族に悪い」と言っているのも、切ないような、でも嬉しいような気持ちになった。
そういう気遣いが出来る親になら多分、犬だろうが子供だろうが預てもいいと思えるような気がする。
それを私の母は「娘と溝がある」なんて受け取り方をするのが終わっている。
娘と溝があるのはその知人でなく母の方なのに。
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