10回分の運動
先日一日体験に行ったスポーツクラブ。
もう二度と行く事はないだろうと思っていたが、なんとまた昨日行ってきた。
一日体験はたまたま一緒に体験した女性達が元気過ぎ、ジムに行ってまで孤独を感じて帰ってきたが、あれから2日後ぐらいにそのスポーツクラブから電話がかかってきた。
一日体験で担当してくれた人とは違い、別のインストラクターらしい。落ち着いた口調の女性で「先日はいかがでしたか?」と聞かれた。
しかし私はあまり行く気がなかった為「また考えておきます」というような返事をした。ここで「全く行く気がなくなりました」とでも言えば、それでこの電話も終わったのだろうが、中途半端な言い方をしてしまった為に、電話の相手は「お気楽な気持ちでいらして下さい」とそのまま勧誘が続いた。
いつもならこういう電話は逆効果でどんどん行く気分でなくなるのだが、なぜかその女性の話を聞いていると「やっぱり少し行ってみようか」という気分になってきたのだから不思議。
それだけその女性の口調が柔らかく、勧誘なのに押し付けっぽく聞こえなかったのが良かった。そして「もし来て頂ける場合は、私が担当させて頂きます」と言っていたのと、「月会員でなく10回分の回数券がありますので、来たい時だけ気楽に利用するのも可能です」というので心を動かされた。
そこで私はその10回分の回数券を購入し、取り敢えずはその分だけ行ってみる事にしたのだ。
前回の体験とは違い、誰かと一緒にされる事もなく黙々と運動出来るのならそれでいい。もし今度も皆で仲良くやりましょうといった雰囲気なら勿体ないが残りの回数券は捨てればいいだけだ。
そして昨日、再びそのスポーツクラブを訪れた。
初日なので電話の時に時間も伝えてあり、受付で名前を言うと担当のインストラクターが来てくれた。
電話をくれた女性だった。
珍しく予想を上回るぐらい感じの良い人であった。多分30代後半ぐらい。彼女はなんとお腹が小さく膨れ、妊婦であった。
「こんにちは!来て頂きありがとうございます。これから担当させて頂きます太田と申します。よろしくお願いしますね」と彼女は言ったが、やはり電話の時と同様に口調が柔らかく好感が持てる。
一日体験の時のインストラクターと全くタイプが違い、担当者が変わるだけでこれ程このクラブの印象も変わるのかと思った。
彼女――太田さんの良いところは、運動以外の無駄な会話がないところ。勿論、他の方ともお友達になって…なんて事は言わないし、そんな考えでもなさそうだった。
最初に体重や血圧を測り今日の体調のチェックをしてくれるのだが、その間も身体についての説明をしてくれたり、健康面やダイエットの希望を聞いてくれる。やはり落ち着いた雰囲気で。その後簡単にその日のメニューを組んでくれた。
一日体験の時とは全く違い、気分良く私はウォーキングマシンで歩き始めた。太田さんはしばらくは横についてくれ、マシンの説明や消費カロリーなどの説明をしてくれたが、それも簡単に終わらせて「もし何か質問や困った事があれば声をかけて下さい」と言い離れてくれた。
その距離感も私には丁度いい。簡単な説明はして欲しいが、あとは一人で放っておいて欲しいのだから。
ウォーキングをしていると、いきなり一日体験の時のインストラクターも目の前に現れた。
「ご加入頂いたんですね!ありがとうございます!!」
……やはりテンションが高い。
「この後、あちらのフロアでエアロビクスが始まりますのでどうぞ参加して下さいね!皆さんとすぐ仲良くなれますよ!」と、言いながら去って行った。
やはりこの人は「皆で仲良く運動しましょう」というタイプなのだろう。疲れる。担当がこの人でなくて良かったと思いながら、私は黙々と歩いた。
歩いていると周囲の人を眺める余裕も出てきて、当然と言えば当然だが皆黙々と静かに歩いたり走ったりしている。思った程人と会話している様な人はいない。案外周囲を気にせず出来そうだと思った。
そして1時間程運動し、その日は終わった。私にはこれぐらいが限界だ。次回からはいつでも好きな時間に行けばいいらしい。しかし、その太田さんはパートらしく、週に3日だけ今は勤務しているので一応曜日を教えてくれた。出来るだけ彼女がいる曜日に行こうと思う。
帰宅時に更衣室で着替えていると、バッタリ二人の女性と出会った。
あの一日体験の時の二人組だ。相変わらずキャッキャと騒ぎ、お洒落な洋服とゴージャスな髪型の彼女達だったが、私を見るなり気付いた様で、あちらから声をかけてくれた。
「入会したんですね」
「ええ、まあ」
「良かったら今度一緒にスカッシュでもしましょうよ!それではまた~」と、
二人共笑顔で去っていった。やはり苦手なタイプだが明るくて社交的なだけ。良い人達なのかもしれない。一緒に運動するのは疲れそうだけど。
最初に体重や血圧を測り今日の体調のチェックをしてくれるのだが、その間も身体についての説明をしてくれたり、健康面やダイエットの希望を聞いてくれる。やはり落ち着いた雰囲気で。その後簡単にその日のメニューを組んでくれた。
一日体験の時とは全く違い、気分良く私はウォーキングマシンで歩き始めた。太田さんはしばらくは横についてくれ、マシンの説明や消費カロリーなどの説明をしてくれたが、それも簡単に終わらせて「もし何か質問や困った事があれば声をかけて下さい」と言い離れてくれた。
その距離感も私には丁度いい。簡単な説明はして欲しいが、あとは一人で放っておいて欲しいのだから。
ウォーキングをしていると、いきなり一日体験の時のインストラクターも目の前に現れた。
「ご加入頂いたんですね!ありがとうございます!!」
……やはりテンションが高い。
「この後、あちらのフロアでエアロビクスが始まりますのでどうぞ参加して下さいね!皆さんとすぐ仲良くなれますよ!」と、言いながら去って行った。
やはりこの人は「皆で仲良く運動しましょう」というタイプなのだろう。疲れる。担当がこの人でなくて良かったと思いながら、私は黙々と歩いた。
歩いていると周囲の人を眺める余裕も出てきて、当然と言えば当然だが皆黙々と静かに歩いたり走ったりしている。思った程人と会話している様な人はいない。案外周囲を気にせず出来そうだと思った。
そして1時間程運動し、その日は終わった。私にはこれぐらいが限界だ。次回からはいつでも好きな時間に行けばいいらしい。しかし、その太田さんはパートらしく、週に3日だけ今は勤務しているので一応曜日を教えてくれた。出来るだけ彼女がいる曜日に行こうと思う。
帰宅時に更衣室で着替えていると、バッタリ二人の女性と出会った。
あの一日体験の時の二人組だ。相変わらずキャッキャと騒ぎ、お洒落な洋服とゴージャスな髪型の彼女達だったが、私を見るなり気付いた様で、あちらから声をかけてくれた。
「入会したんですね」
「ええ、まあ」
「良かったら今度一緒にスカッシュでもしましょうよ!それではまた~」と、
二人共笑顔で去っていった。やはり苦手なタイプだが明るくて社交的なだけ。良い人達なのかもしれない。一緒に運動するのは疲れそうだけど。
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