昔の友人達の年賀状に心を動かされる

たった2枚の年賀状
今年の私への年賀状はたった2枚。
完全に年賀状をやめるつもりだったのだが、有難くもこうして未だに送ってくれる人がいたので、昨日は慌ててこちらからも送った。
そしてそのたった2枚の年賀状。
それがとても興味深い2枚だった。
どちらも私の昔の友人で、二人共10年以上会っておらずこうして年1回年賀状が送られてくるのみ。
10年ぶりの社会復帰
1人は学生時代の友人の智子。
その智子からの年賀状には今年、「10年ぶりに働き始めました!」と書かれていた。
彼女は高齢出産だったので只今子育て真っ只中。
しかし子供の成長に伴い仕事を始めたらしい。
ただ私が驚いたのは、その仕事内容がごく簡単な作業系らしいという事。
とても意外だった。
智子は子供を出産するまでエリート企業に勤めていた。
それなりのポジションまで昇進し、時々私と会う時にはいつも仕事の話ばかりでこれぞバリキャリという雰囲気だった。
そして出産を機に退職したのだが、その時によく聞いたセリフがこれ。
「今更小さな会社で働く気になれない。誰かに指示されるような仕事は無理。頭を使わない仕事はモチベーションが下がる」
簡単なパートならやりたくない
智子らしいと思った。
学歴も高く資格もあり、3ヶ国語話せてリーダシップもある。
夫も同じ企業で働くエリートの為、自分が働かなくても生活には困らない。
だから今後は、やりたい仕事があれば働くが、お金の為に簡単なパートをするなんてあり得ないと言っていたのだ。
私が出会った頃の智子は素朴で穏やかで全く違うタイプだったのだが、社会に出て働くうちに自信に溢れたキャラに変化した。
本人にとってはそれは良い事だと思うが、友人としての私は近寄り難いものを感じ始め、徐々に付き合いが薄れていった。
そしてあれから10年以上経ち、あの智子が作業系のパートをしていると知り驚いた。
そして何より驚いたのが、「気楽で凄く楽しいです」と書かれていた事。
「気楽」で「楽しい」
その言葉が私に突き刺さった。
―――続きます。

50代の働き方。遣り甲斐よりも気楽さと自由が欲しい
あの智子が作業系の仕事をしている事にも驚いたが、それよりもその仕事を楽しめている姿が目に浮かび、私の心はザワついた。
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