更に居場所がなくなる
最近私以外にもう一人、職場に派遣女性が来る事になった。
彼女も私と同じように月に数回勤めるだけ。
彼女は私と同年代でまだ小さな子供がいる為、派遣で勤める数回ぐらいなら親に預けて働けるからこの条件が丁度都合が良いらしい。
なるほど。
確かに幼い子を持つ母にとっては良い条件かもしれない。もしくは私のように毎日働く精神力がない引きこもり主婦にとっても。
相変わらず私は職場の人達に馴染めず、どこか一人浮いている。
しかしそれは他の社員やパートと違い「滅多に来ない臨時の派遣だから当たり前」と、どこかでそう自分に言い聞かせてきた。
しかし自分と同じ「時々派遣」という女性が来た事で、私は一気にネガティブになった。彼女と自分を比較し、自分がいかに人付き合いが下手な人間か思い知らされる。
私が出勤した日、たまたま彼女の初日の出勤日であった。様子を見ていると彼女はその初日からすぐに他の人達と打ち解けていった。
どんどん自分から話しかけ、とても会話上手。
自然と皆の輪の中に入り、自分からも話題を盛り上げていく。見ていて感心する程凄く会話慣れしていた。
とはいえ女性が多い職場。
そんな風に最初からどんどん話に入って来る女性に対し、最初は冷たく接する古株の女性もいた。
私ならあんな風にキツイ態度をされればもう無理。暗く落ち込み無口でオドオドするだけの人になるだろう。
だが、彼女は違った。
その瞬間は静かに聞き流したり謝ったりしていたが、少し時間がたてば何事もなかった様にその怖い古株女性にも積極的に話しかける。すごい勇気だ。
彼女と私は数日ごとにしか会う事がないのだが、会う度に彼女と皆の距離が縮まっている。
それに反して私の心はどんどん縮み沈んだ。
最初に洗礼を受けたあの古株女性ともすっかり仲良しになり、今度どこかへ遊びに行こうという会話をしているではないか。
……いつの間に。
私は何ヶ月いても常に孤独だったのに、同じ立場で勤め始めた彼女が2、3日勤めただけでここまで皆と打ち解けられるとは。
もう「時々しか来ないから」という言い訳は通用しない。やはり私が誰とも打ち解けられないのは自分自身に問題がある。
が一方で、その彼女が一生懸命皆と仲良くなる為に、いわゆるヨイショをしているのを聞いていると「しんどいな…」と思う。とにかく「わ~凄いですね!」「素敵です!」「尊敬します!」などを会話の間に挟む。
これが世渡り上手というものだろうか。
私は彼女が来ると決まる前「ころりさんと同じように派遣で数回来てもらうから」と予告された時には、ほんの少し嬉しかった。
自分と同じ立場の人が出来る。社員でもパートでもなく、時々黙々と仕事だけこなす人。そんな人となら会話も合い、私もこの会社に来やすくなるのではないか?そんな期待があった。
しかし彼女は私にはほとんど興味がない。常に長く勤めるパートや社員の女性にばかり話しかけ、まるで私に話しかけても何の価値もないと思われているかの様に感じる。
新しいこの人の出現により、私はますます居場所がなくなる予感がしている。
そんな風に最初からどんどん話に入って来る女性に対し、最初は冷たく接する古株の女性もいた。
私ならあんな風にキツイ態度をされればもう無理。暗く落ち込み無口でオドオドするだけの人になるだろう。
だが、彼女は違った。
その瞬間は静かに聞き流したり謝ったりしていたが、少し時間がたてば何事もなかった様にその怖い古株女性にも積極的に話しかける。すごい勇気だ。
彼女と私は数日ごとにしか会う事がないのだが、会う度に彼女と皆の距離が縮まっている。
それに反して私の心はどんどん縮み沈んだ。
最初に洗礼を受けたあの古株女性ともすっかり仲良しになり、今度どこかへ遊びに行こうという会話をしているではないか。
……いつの間に。
私は何ヶ月いても常に孤独だったのに、同じ立場で勤め始めた彼女が2、3日勤めただけでここまで皆と打ち解けられるとは。
もう「時々しか来ないから」という言い訳は通用しない。やはり私が誰とも打ち解けられないのは自分自身に問題がある。
が一方で、その彼女が一生懸命皆と仲良くなる為に、いわゆるヨイショをしているのを聞いていると「しんどいな…」と思う。とにかく「わ~凄いですね!」「素敵です!」「尊敬します!」などを会話の間に挟む。
これが世渡り上手というものだろうか。
私は彼女が来ると決まる前「ころりさんと同じように派遣で数回来てもらうから」と予告された時には、ほんの少し嬉しかった。
自分と同じ立場の人が出来る。社員でもパートでもなく、時々黙々と仕事だけこなす人。そんな人となら会話も合い、私もこの会社に来やすくなるのではないか?そんな期待があった。
しかし彼女は私にはほとんど興味がない。常に長く勤めるパートや社員の女性にばかり話しかけ、まるで私に話しかけても何の価値もないと思われているかの様に感じる。
新しいこの人の出現により、私はますます居場所がなくなる予感がしている。
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