「私は死ぬのが怖くない」なんていう言葉は聞きたくない

死について語り続けた母
実母と会った時、いつものように母は「死」について話し始めた。
私が聞きたくない話題上位に入る。
私は子供の頃から、死について母から色んな話を聞かされてきた。
「私は長生きしたくない」
「いつでも死ぬ準備は出来ている」
「この前死のうかと思った」
「延命治療はしないで欲しい」
そんな話ばかり。
私はそんな話を聞く度、母がいつか本当に自殺してしまうのではないかと怖かった。
なので私は結婚してからも、母の事が苦手だと自覚し始めてからも、私が母を放っておいた為に母が自殺してしまったら…と思うと心配でたまらず、定期的に顔を見せ、冷たく接する事も出来ずにこの歳まできた。
死ぬのが怖くないという母
そして昨日も母は言い始めた。
「Fさんは死ぬのが怖いって言うんだけど、私は全く怖くないって言ったのよ」
Fさんは母と同年代の女性。
その年代にもなれば死が身近に感じるようで、Fさんは「死ぬのが怖い」と言っていたらしい。
だが母が、「私は全く怖くない」と言うと、「凄いわね、強いわ。私はなかなかそんな風になれない」とFさんは言っていたと言う。
私はFさんのような親が良かった。
素直で。
心に寄り添える。
私の母は可愛げが無い。
「死ぬのなんて怖くないわ!」と胸を張っている人に、何を言えるだろう。何も話したいと思えない。
そんな母でも、未だに私は離れて暮らしていると「自殺しようとしないだろうか」と心配になる。
いや、心配というより、不安とか恐怖とか、重しのような感情。
歳をとる度、これからますますこの話題が増えていきそう。
どう聞き流せるかが私の課題。
>Mさん
とても心に沁みるコメントでした。文面からMさんはきっと心が広く強い方なのだろうと想像出来ます。良いお母さんで子供さんは幸せだと思います。
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