アラフィフ女性が一人で起業をする。オープン初日を迎えたものの

住宅街のテナント
私の住む住宅街の中に、テナントがある。
そこは洋服店で、一軒家が並ぶ地域にそこだけショップなので違和感があるし、大通りでは無いのでそもそも客が来ないのではないかと思う。
ある時夫にそれを言ったら、「趣味でやってるんじゃないの?」と夫が言った。
確かに。
本格的に利益を上げようと思うなら、こんな場所ではダメだろう。
そして2年程前にこの店は閉店してしまった。
コロナが影響したのか、そろそろ潮時だったのかは分からないけど。
新しい店が入る
そしてしばらくそのテナントは空いていたのだが、ある時私が犬の散歩をしていると、その場所で工事が始まっていた。
内装や外観など、綺麗にリフォームをしている。
また何かの店が入るのだ。
何が入るのだろう?
それからも気になりつつ散歩の度にチラチラと見ながら通り過ぎたが、何の店かは分からなかった。
女性が一人で起業
するとある日、いつもと同じように散歩でそのテナント前を通ると、一人の女性が作業員と会話をしているのが見えた。
40~50代ぐらいの女性。
どうやらテナントに入る店主らしく、作業員に色々と指示をしている様子。
見た目は可愛くてふんわりした印象の女性。
おっとりした口調で作業員達と打ち合わせをしているのだが、作業員の方が強くて口調負けしている感じ。
何だかその様子がハラハラするというか、痛々しくさえも感じ私は「大変そうだな」と思った。
その瞬間に見かけただけなので勝手な想像だけど。
住宅街のパン屋さん
そしてその後、その店に看板がつけられていた。
どうやらパン屋さんらしい。
あの女性の雰囲気にピッタリだ。
オープンしたら買いに来よう。
どんなパンなのか興味があるし、少しでもあの女性の力になりたかった。
同年代の女性が一人で頑張っているというだけで親近感が湧き応援したくなる。
すると先日、うちの家のインターフォンが鳴らされ、玄関を出てみるとその女性が立っていた。
「明後日オープン予定です。良かったら来て下さいね」と言い、チラシを渡された。
そこには「先着30名様、クロワッサン無料プレゼント」と書かれており、これは意外と近所の人達が集まるのではないかと想像した。
この辺り一帯にチラシを配っているらしく、このように積極的に宣伝をする事が意外だった。
オープンはしたものの
そしてオープン当日の朝。
店に行って見ると、想像通りそのパン屋の前には人だかり。
しかし店から出てこちらに戻ってきた男性はしかめ面で、「行っても無駄!パンが無いよ」と今から行こうとする人達に声をかけていた。
どういう事だろう?と思い私は店の中に入ってみた。
すると確かに…狭い店内にはパンが残っていない。
というか、もしくはまだ出していないのか?
作るのが間に合わなかったのか、想像より客が多くて売れてしまったのかは分からないが、店主の女性が一人で頭を下げて「申し訳ありません」と謝っていた。
私はすぐに家に戻ってきたが、初日からあれでは印象が悪くなってしまったのでは?
やはり女性一人で起業するのは大変だ。
でも折角出来た店なので、頑張ってこの地域のパン屋さんとして馴染んでくれればいいなと思う。
>Rさん
教えて頂きありがとうございます。やっぱりそのサイトでしたか。見た事があります。私は会うのは希望していないのでスルーしてしまったのですが、メールだけでもOKなら試そうかな。検討してみますね。
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