いっそ結婚しなかった方が楽?いつか配偶者を失う事を考える

悲しみと幸せの関係
アマゾンプライムビデオで、「THIS IS US シーズン6」を見終えた。
途中で印象に残った言葉があった。
正確なセリフは忘れてしまったが、「大切な人を失くした時に悲しみが深いのは、それだけそれまでの人生が幸せだったという事」というような内容だったと思う。
聞いていてなるほど…と深く納得した。
老後の孤独が怖い
私は夫を失うのが怖い。
いつか先立たれしまう事が何よりも怖い。
その気持ちは年々強まるばかり。
20代の頃にはぼんやり想像するだけで、まだまだずっと先だと思っていた「死」や「老い」というものが、最近は身近に感じるようになってきた。
人はいつか死ぬ。
そして夫婦の場合、そのどちらかが必ず取り残される。
私のように夫だけに依存せず、日頃から色んな人や物事に心を分散している人なら、配偶者の死も乗り越えやすいかもしれない。
しかし私は何をするにも夫と一緒で、唯一心を許せるのも夫だけ。
こんな私が夫を失ったら…まともに生きていられるとは思えない。
結婚しなかった方が楽?
なので時々考える。
「いっそ結婚しなければ、失う辛さも知らずに良かったのかな」と。
心を許せる相手を見つけてしまったから、それを失うのが怖い。
一緒にいて安心できる相手と出会えたから、いなくなると孤独を感じる。
だが先のドラマの言葉を聞き、「確かに」と深く頷いた。
たまらなく老後の孤独が不安だが、私の人生でこの結婚生活があって良かったと心から思える。
もしこの暮らしが無ければ私の人生はずっと我慢や無理の連続しかなかっただろう。
きっと未だに人と比較し、親が胸を張れるような娘であり続けようと無理をし続けていたと思う。
ある時、夫に聞いてみた。
「もし老後に一人になっても生きていける?」
すると夫が言った。
「辛いけど幸せだった暮らしを思い出しながら生きるしかないね」
本当にそう。
そう覚悟しつつ生きなければ。
まだまだ今は自信がないけれど。
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