自治会行事の煩わしさ。自分と同じように感じる人に会った

コロナでも猛暑でも夏祭り
また今年も自治会の夏祭りがあるらしい。
先日回覧板が回ってきて、「コロナ禍であり熱中症の心配もあるので、昨年通り簡略な夏祭りにします」と書かれていて苦笑した。
コロナも熱中症も心配ならやらなきゃいいのに。
意地でも実行しようとするのがこの自治会らしい。
帰宅した夫にこの事を話すと夫もやはり、「どんな時でも行事を開催するのがこの自治会」と、茶化しながら笑っていた。
今更変える事は出来ない自治会
夏祭りの準備は午後から行われる。
太陽が照り付ける午後2時3時に大変な作業だろう。
テレビでも、「出来るだけエアコンを使用した屋内で過ごすように」と呼び掛けているのに。
だが何十年も続いているこの地域の慣習を変える事は不可能で、出る杭は打たれる。
とりあえず今年も顔を出し、参加しましたという跡を残すしかない。
だがこんなに嫌だと感じるのは私ぐらいなのだろう…そう思っていた。
初めてゆっくり会話をした主婦
そして今朝、玄関先で鉢植えの手入れをしていたら、近所の主婦に声を掛けられた。
「綺麗にしていますね」
振り返ると隣の班の主婦だった。
60代ぐらいだと思う。
ほとんど関わりは無いが、家は近い為に時々会えば挨拶を交わしていた。
「暑いからすぐに萎れちゃうんですよ」
私は笑いながら答えた。
滅多にない他人と会話をするチャンス。
同じ班の同年代主婦達とは壁があり苦手だが、隣の班のこの女性なら構えずに話せるかもしれない。
自分と同じように感じる人
そしてしばらく夏の花の育て方の会話をしていると、その流れでふとその女性が言った。
「夏祭りもこの暑さで大変ですよね。やめればいいのに」
え?一瞬固まった。
するとさらに女性が言った。
「面倒臭いと思いません?」
えー?驚いた。
この地域で、自治会行事に対する否定的な意見を初めて聞いた。
誰も彼もが暗黙の了解で、行事は楽しみだと言わなければならない空気がある。
私の中にもそれが染みついてしまい、安易に「そうですね、面倒臭い」とハッキリ答えられず、「大変ですよね」と笑いながら濁してしまった。
それにしても少し嬉しかった。
自分と同じように感じる人がいた。
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