自宅に警察官が来て尋問を受ける

警察官が家に来た
インターフォンが鳴ったので画面をチェックすると、そこに制服姿の警察官が立っていた。
「お聞きしたい事があるので玄関先までお願いします」
そう言われて慌てて外に出た。
ドアを開けると、そこには若い男性警察官が一人。
警察官が自宅に来るなんて、何だか緊張する。
しかし何か周辺の事だとか、近くで工事が始まるとか、そんな話だろうと思っていた。自分には直接関係がない事だと。
尋問を受ける
すると警察官が無表情のまま言った。
「駐車場に停めているのはあなたの車ですか?」
「え?あ…はい」
「今日はあの車に乗って出掛けましたか?」
「…はい」
「○○の道路を通りましたか?」
「…はい」
この時、警察官は無表情のまま、私の目をジーッと見つめていた。
それがすごく怖くて変な汗が出てきた。
さらに質問は続き、「何時頃ですか?」と聞かれたので、「多分…14時か、14時半頃だと思います」と言うと、少し警察官の表情は緩み、「あぁ、そうですか」と言った。
自分が犯人かと不安になる
そしてその後の説明によると、うちのすぐ近くの道路でひき逃げがあったらしい。
被害者は軽症で済んだようだがその事故の目撃者がいて、車のナンバーは見逃したものの車種は覚えており、その車はこの住宅街の方に入って行ったと言う。
その車種というのが私の乗っている車と同じであり、カラーも同じ。
ちなみに、この近所で私と同じ車に乗っている人はほとんど見かけた事がない。
そこで焦った私。
え?まさか私?
人をひいた覚えは無いが、ニュースなどではひき逃げした人が言い訳なのか何なのか、「気付きませんでした」と言っていると聞くが、まさにあの状況ではないか。
最近ボヤッとしている事が多い。
絶対に自分ではないと確信出来ないのが情けない。
映画とは違った
しかし警察官が言った。
「事故があったのは午前中なので、関係ないですね。お騒がせしました」
一気にホッとする私。
午前中には家を出ていない。
そして警察官は帰って行った。
しかしそれにしても…私から聞いた外出時間だけで無関係だと判断されたが、もし私が嘘を言っていたら?もっと追及するべきでは?午前中のアリバイが必要なのでは?
…と、映画やドラマを見過ぎな私は、警察官が簡単に帰って行ったのが不思議だった。
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