仏壇なし、墓なし、遺骨を自宅供養にする理由

仏壇も墓もなし
今日は義母と会ったのだが、義母が知人の事を話し始めた。
知人は義母と同年代の女性だが、少し前にご主人を亡くされ、現在は一人暮らし。
義母とはそれ程親しい関係ではないらしいが、家が近い事もあり、仏壇に線香を供えさせてもらおうと思い自宅に行ってきたらしい。
「それがね、驚いたわよ」と義母は興奮気味に言った。
「仏壇が無いの!遺骨だけがそのまま家の中にポンッと置いてあるのよ!」
そう言いつつ、「あれではご主人が可哀想よ」と言う義母。
子供に負担をかけたくない
その知人が言うには、子供はいるものの遠方に住んでいる為、仏壇だとか墓だとかを用意するのは子供に負担をかけるので避けたいらしい。(その話から察するに亡くなられた方は長男ではないのだろう)
自分達は永代供養で良いし、自宅に遺骨を置くのは寂しさから。まだ夫と離れたくないらしい。
私はその話を聞いていて、すごく共感した。
もし私が夫に先立たれたら、同じように墓も仏壇も要らず、だが遺骨と離れるのは辛いと思う。
犬でさえも、未だに遺骨は自宅にあるし、どこか他の場所に移すなんて考えられない。
遺骨を自宅に置くという事
だが義母は、「遺骨をずっと家に置いておくなんて非常識よ」と批判していた。
確かに、遺骨をそのままの状態で何年も自宅に置いておくのは不安がある。
以前、犬の遺骨でも書いたが、カビなどの問題。
いつか遺灰にしたり真空にしたり、その辺りは追々考える必要があると思うが、ただこの知人はまだ夫を亡くされたばかり。
ただ近くに置いておきたい、近くにいて欲しいと思う気持ちはよく分かるし、他人がとやかく言う事でも無いと思う。
さらに、子供に負担をかけたくないから墓や仏壇を用意しないなんて、なんてデキた方なのだろう。
墓や仏壇がそれ程負担になるかどうかという事よりも、そんな風に子供に気を使える親を持つ子は幸せだと思う。
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