あの子のせいでバツ2になった

一瞬で終わった結婚生活
今日は夫の実家に行ってきた。
義母の病院への付き添いが目的だが、実際は義母の愚痴の聞き役というか…終始義母は喋りっ放しだった。
今日は知ったが、義兄夫婦が離婚したらしい。
別居しているのは聞いていたし、このまま長く続くとも思っていなかったが、まさかこんなに早く終わるとは。
義兄にとって二度目の結婚は一瞬の出来事だったのではないだろうか。
私から見れば最初から二人は合うタイプにも見えなかった。
義兄の元妻と会ったのも数える程で、それもほとんど会話も無く終わった。
こうなるだろうと誰もが思っていたような気がするが、いざ嫁が自分一人になったと思うと、また私の背中がずっしりと重くなった。
あの子のせい
さぞ義母は喜んでいるだろう。
義兄の新しい妻の事をずっと嫌がっていたから。
最初はそう思ったのだが、どうやら様子が違う。
義母は、「あの子のせいで息子がバツ2になった」と怒っていた。
いやいや…「あの子のせい」ではなく「二人のせい」でしょ。
そう思うが、義母にとっては「あの子」だけが悪い様子。
「うちの家族をかき乱した」とグチグチと言い続け、さらに相手の親が謝罪の電話一つよこさない事にも怒っていた。
…普通、そんな事するもの?ないと思うけど。
逆に相手の親だって、「謝罪一つせず」と、こちらの事を怒っているかもしれない。
すぐに泣く母と泣くのが嫌いな母
そして義母は愚痴っているうちに感情が高ぶったのか、シクシクと泣き始めた。
「情けないわ、辛いわ」と言いながら、涙をハンカチで拭っている。
私は実母の言葉を思い出した。
「辛いからって泣く人は嫌い」
私の母はそう言う。
だが義母はすぐに泣く。今までも何度泣かれたか分からない。
義母に実母の言葉を言ってみたらどんな反応をするのだろう。
そんな事をぼんやり考えた。
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