友人から聞く母からの伝言

久しぶりに友人と会う
先日連絡があった昔の友人、優子と会ってきた。
学生時代からの幼馴染。
驚いた。久しぶりにラインがきた。
今日も実家の母から電話があり、私の学生の頃の友人が離婚する事を聞かされた。
だが予想以上に気分の悪い再会となった。
今、気分が落ちている。
最初は良かった。
「久しぶり!元気だった?」
「全く変わらないね」
そんな会話から、最近は白髪が増えたり老眼だったり…というこの年代あるあるな話をした。
優子には子供がいるから、こちらは一応気を使って子供の様子も質問する。
「上の子はもう働いているけど、下はまだ学生だからまだまだ大変よ」と言いながらも、彼女は下の娘と自分は友達みたいに仲が良いと笑っていた。
誰だってそういうもの
そんな会話の後、優子がふと言った。
「ころり、実家に帰ってる?」
「え?まぁ…時々行ってるよ」と、私は答えた。
だが続けて正直に言った。
「最近、親が重くて。会うのが憂鬱なんだよね」
疎遠になっていたとはいえ幼馴染。もしかして少しは分かってくれるという期待があったのかもしれない。
すると優子は少し厳しい口調で言った。
「あのね、誰だってそういうものだよ?私だって親と喧嘩ばかりしてるし。でも週に3回ぐらいは顔を出してるよ?」と。
私が黙っていると続けて、「別に何も用がなくても、ちょっと顔を出すだけで親って嬉しいものだと思うけど」と言った。
その辺りで私はもしかして…と感付いていた。
母からの伝言
そして優子は言った。
「実はころりのお母さんがうちの母に相談してるみたいで。私からころりに言ってあげたら?って母に頼まれたのよ」
やはり。優子の口振りからそんな事だろうと思った。
私の母が優子の母に相談したのは、間接的に私に説教して欲しいと思っての事だろう。
私は言った。
「優子のお母さんとうちの母は全然違うから」
こんな言葉、言い訳にもならないと思うが正直な気持ちだ。
それぞれの親子関係がある。
だが優子は、無表情で言った。
「お母さんは寂しいと思うよ?せめて毎週顔を出してあげたら?」
私は何とも答えなかった。
周りから固められた気分。
優子からのラインもこの事を伝えたかったから。
久々に女友達からの連絡だと、一瞬でも喜んだ自分がみじめに思えた。
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