仲が良い夫婦程、死別した後は再婚するのが早い

死別後の再婚
先日、ドラマを見ていたら印象的なセリフがあった。
「仲が良い夫婦程、死別した後は再婚するのが早い」
というもの。
あまりにも相手への想いが強過ぎて、失った後にその喪失感を埋めてくれる人がいないと生きていけないらしい。
これには賛否両論あるだろう。
そんな事はない、相手への愛情が深いからこそ、他の誰も喪失感を埋める事は出来ないだろう。
すぐに代わりの人を見つけるなんて、亡くなった人が可哀想。所詮それだけの愛情だったのね。
そんな風に思う人も多いはず。
私もずっとそう思っていた。
今でも思う。
もしも夫を亡くしてしまったら、再婚なんてあり得ない。
年齢的に無理なのはさておき、これだけ夫に依存しているのに、それと同じ関係を築ける人がいるとは思えない。
愛情が深すぎるからこそ
だが、「あまりにも相手への想いが強過ぎて、失った後にその喪失感を埋めてくれる人がいないと生きていけない」という説明を聞いた時、そうかもしれないと思った。
以前の私なら納得出来なかったと思うが、私はこのセリフを聞いた瞬間、先代犬を亡くした時の気持ちと重なったのだ。
犬と人を一緒にするのは違うかもしれないが、それでも私にとって先代犬は、親兄弟よりも家族であり、10年以上の月日を最も長く一緒に過ごした相手だった。誰とも関わらず家に引きこもっている間、先代犬だけが私の話し相手だった。
その存在を失った。
その喪失感は言い表せない。
他のどんな犬でも代わりになれない。ただただあの子に会いたい。
そんな思いでいっぱいだったが、その反面、とにかく犬が見たかった。
一般的にペットロスは他の犬を見ると辛いと思うが、私の場合はとにかくフワフワで体温を感じる存在を見たかった。
冷え切った家の中に一人でいると気が変になりそうだったから。
そして予定外に早いタイミングで子犬を迎えた。
先代犬への愛情が薄かった訳ではない。代わりの犬ならどの子でもいいと思ったのでもない。
ただ苦し過ぎて。私も夫も、先代犬への愛情が深すぎて、その喪失感に耐えられなかったのだと思う。
それを思うと、「仲が良い夫婦程、死別した後は再婚するのが早い」というのも、分からなくもない気がした。
- 関連記事
よく読まれている記事