1年前の記憶が蘇り怖くなる

とりあえず予約だけした動物病院。
予約した番号から予想すると、診察は5時間後ぐらいになるだろう。
愛犬の調子が悪い。昨日から下痢気味だったのだが今日はそれがますます酷くなってきて
しかし予約した直後、愛犬は10分おきぐらいで血便を繰り返すようになり、そのうち血液がポタポタと落ちてくるようになった。
さらにそれを絞り出す時、痛みのせいか「クゥーン」と鳴き声をあげるようになり、とても見ていられない。
やはり別の病院に行くべきか…
ネットで調べると、今すぐ命に関わる事はなさそうで、意外によくある症状のよう。
しかしそのうち、愛犬がブルブルと震えるようになってきた。多分痛みのせいだと思う。そんな姿を見ているのが辛く、一刻も早く何とかしてあげたかった。
そうしてぐったり寝ている愛犬を見ていると、私は1年前に先代犬をなくした瞬間と重なり、不安で怖くてたまらなくなった。
そんな様子を見て、さすがに夫も不安になってきたのか、それから二人で診察時間までずっと愛犬に寄り添って数時間を過ごした。
途中で物音が聞こえた時、愛犬が「ウゥッ」と唸った。
あぁ、そんな元気はあるんだ、と思うと嬉しかった。
いつもは吠えたり唸ったりすると大変だと感じるのに、今では唸る声も愛おしい。
そうこうしているうちに、いつの間にか愛犬の震えが止まり、スヤスヤと眠った。
そして5時間が過ぎた頃、ようやく病院から連絡があり診察。
医師は慣れた様子で、排泄物の検査をしたが感染症などではないらしく、注射を打ち薬をもらって帰宅。
自宅に戻ると愛犬は私達二人に挟まれて嬉しそうに笑っていた。
少し落ち着いてきた様子。
改めて愛犬の存在の大きさを感じた一日だった。
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