頑固オヤジ
休日出勤した夫。
私は夕飯の準備をしていた。
最近涼しくなってきた為、メニューは久々に鍋であった。
玄関で夫が帰宅した音が聞こえたので、私はキッチンで鍋を温めなおしながら「おかえりー」と声だけで出迎えた。
リビングに夫が入ってきたのは分かっていたが、私は準備をするのに忙しく、じっくり夫の顔を見る余裕はなかった。
私は大根を擦りおろしながら、背後にいるであろう夫に声をかけた。
「ねぇ、今日はお腹空いてる?」
夫は「別に空いていない」と答えた。
いつもの事だ。
夫はこの質問をすると、いつも「空いていない」と答える。
その上、「空いていないのに食べるの?」と聞くと、「時間だから食べないと仕方ないでしょ」と答える。
何というひねくれ者。
そんな言い方をされると、料理する者のやる気がうせるのが分からないのか?
いつもの事だと知りながらも、この日はつい呆れて言ってしまった。
「たまにはお腹空いた!って言うのを聞いてみたいわ。こっちが作る気分じゃなくなるよ」と。
すると夫、突然怒り始めた。
「いい加減にしろよ。こっちは仕事で疲れて帰ってきてるのに、腹が減ったって言おうが言わまいがどうだっていいだろ!くだらない事でグチグチ言うなよ」とイライラした口調で言った。
まさかの展開。
そこまで怒るような事だろうか?
私は、「あの、ちょっと冷静になってよ」と夫をなだめ、「今自分の言ってる事、よーく考えてみて。職場であった嫌な事を私に八つ当たりしているように見えるけど?違う?」と言った。
が、この言い方も夫に火を付けてしまった様で、もう怒りは収まらずブチ切れてしまった。
後日、冷静な時に「あなたって最近どんどん頑固になっているわよ」と夫に言った。
夫の答えは「うん、分かってる」。
自覚はあるらしい。
――このままどんどん歳を重ね、これ以上の頑固おやじにならない事を願っている。
「たまにはお腹空いた!って言うのを聞いてみたいわ。こっちが作る気分じゃなくなるよ」と。
すると夫、突然怒り始めた。
「いい加減にしろよ。こっちは仕事で疲れて帰ってきてるのに、腹が減ったって言おうが言わまいがどうだっていいだろ!くだらない事でグチグチ言うなよ」とイライラした口調で言った。
まさかの展開。
そこまで怒るような事だろうか?
私は、「あの、ちょっと冷静になってよ」と夫をなだめ、「今自分の言ってる事、よーく考えてみて。職場であった嫌な事を私に八つ当たりしているように見えるけど?違う?」と言った。
が、この言い方も夫に火を付けてしまった様で、もう怒りは収まらずブチ切れてしまった。
後日、冷静な時に「あなたって最近どんどん頑固になっているわよ」と夫に言った。
夫の答えは「うん、分かってる」。
自覚はあるらしい。
――このままどんどん歳を重ね、これ以上の頑固おやじにならない事を願っている。
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