仲間がいるから救われる

二人でカフェに行く
美智子さんと別れた後、処方箋を持って隣の薬局に行ったのだが、かなり混んでいた。
そこで待っていると、診察を終えた美智子さんも薬局に入ってきた。
すると美智子さんに、「良かったらこの後お茶しませんか?」と誘われ、一緒に近くのカフェに行く事になった。
心療内科に行ってきた。「あ...
美智子さんは宗教活動をされている為、以前は誘われる度に拒否感があったが、久しぶりに会ったからかその抵抗感が薄れていた。
そしてテーブルで向かい合い話してみると、やはり美智子さんは以前より明るくなっているように感じた。
今は退院して実家で暮らしていると言う。
母親との関係
美智子さんも以前、母親との関係で悩んでいる様子だった。
それなのに今でも親と同居し続けるというのはどれ程のストレスだろう…私はどう折り合いをつけているのか興味があった。
それで私は最近自分がますます母との関係が負担になっている事を話し、「美智子さんはその後どう?」と聞いてみた。
すると彼女は、「やっぱり色々ありますよ」と言った。
だがその後すぐに、「でも私達には仲間がいるから、多分それで救われている」と言い笑った。
仲間がいるから
仲間とは宗教の仲間の事。
今回初めて知ったが、美智子さんだけでなく母親も一緒にその宗教に入っているらしい。
「もし仲間がいなかったら、二人きりで潰れてしまうと思う」と美智子さんは言った。
何だか分かる気がした。
二人きりで真正面から向き合っているとしんどい。
だけどその間に入る人がいたり、複数人でいると他人にも意識が分散されて負担が軽くなる。
会社での人間関係でも同じだった。
美智子さんの話を聞いていると、母親は母でもあり、仲間の一人でもあるのだと感じた。
そう思う事で、母と娘としてのストレスから逃れる事が出来るらしい。
「仲間」
以前ほど、宗教に対する抵抗が無い自分が意外だった。
そういう仲間がいれば心が落ち着けるのだろうか。安心できるのだろうか。
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