久しぶりの人と再会した

心療内科に行ってきた。
先日は精神病院でカウンセリング、そして今日は心療内科、あっちへこっちへと忙しい。
だが心療内科の方の診察は5分もかからず、「どうですか?」「変わりないです」程度の会話で終わり。
これだけ長い間通院しているが、この医師には母との関係など話した事がない。
いつもの薬を処方してもらい、私は診察室を出た。
すると待合室にいる人と目が合った。
互いにマスクをしているが、一瞬ですぐに気付いた。
「あ、どうも…」
私が会釈すると同時に、相手も立ち上がり頭を下げてくれた。
マスクの上からでも笑顔なのが分かった。
彼女はずっと以前、この心療内科で出会った美智子さんという女性。
その日の心療内科は混んでいた。
「お元気でした?」
そう聞かれて頷き、「美智子さんも?」と返した。
しばらく入退院を繰り返していると聞き、その後疎遠になっていたので、もしかして長期入院しているのかと想像していた。
しかし目の前にいる彼女は以前よりも元気そうで、最後の会話をした時よりも晴れた印象がした。
久しぶりに親でも近所の人でもない知人と会った事で、何だか私は少し嬉しかった。
あんなに人を避けて誰とも関わりたくないと思っていたのに、こうして長く友人がいない暮らしが続くと、やはり寂しさを感じる。
かといって「仲良くしましょう」と言われると引いてしまうので、自分でも矛盾していると思うけど。
美智子さんと別れた後、処方箋を持って隣の薬局に行ったのだが、かなり混んでいた。
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