避けてもいいと思うだけで心が軽くなる

それでも避けない
先日、初回カウンセリングに行った時の事。
認知行動療法をする前に、一度カウンセリングを行うと言われ、また早速病院に行ってきた。
カウンセリングではずっと私の性格や状況を質問されるばかりで、臨床心理士の方から何か意見を言う事は無かった。
だが一つだけ心に残った言葉がある。
私が病院での検査や治療が異常に苦手だと話した時の事。
私の話を聞いた後、最後に心理士が言った。
「でも避けないんですね」
ん?一瞬意味が分からず、「え?」と聞き返した。
すると心理士は、「どうしても無理で、その状況を避ける人もいます。でもころりさんは、辛くて安定剤を服用しながらでも病院を受診されているんですね」と言われた。
「えぇ…まぁ…仕方なく…」
どう返せばいいのか分からず私は戸惑った。
そしてその後も、母との関係やその他の人間関係全般に悩み、人との関わりに悩みやすい事を話した。
するとその時も、「でも避けないんですね」と言われた。
無理なら母や他の人と会わない人もいると。
心理士に言われたのは「避けないんですね」という言葉だけで、それが良いとも悪いとも意見は言われなかった。
無理なら避けてもいい
だが私はこの1時間程のカウンセリングの中で、この言葉が一番心に残り、家に戻ってからも忘れられなかった。
「無理なら避ける」
怖いから病院に行かない。
負担だから親に会わない。
そういう事だ。
今まで、どれ程辛くても嫌でも行かなくてはならないものだと思っていたが、心理士の言葉を聞いた後、「無理なら避けてもいいのかも」という感情が湧いてきた。
そう言いつつも、私の性格で完全に避ける事は出来ないだろう。
だが「絶対に行かねばならない。会わねばならない」という「絶対」が自分で自分を追い詰めているようにも思えた。
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