過保護過ぎるからダメなんだよ

――前回の続き。
リラックス出来るように先日、また別のドッグカフェに行ってきた。
居心地の悪い時間
注文した後しばらくすると、その金髪店主が厨房からこちらを見て言った。
「ご飯が切れてるから、今から炊くので待って」と。
正直、「では結構です」と言って店を出たかったが、雰囲気が怖くてそれも言い出せず。
チラリと夫の顔を見ると、完全に不機嫌になっていた。
そしてご飯が炊きあがるまでの間、その店主はまたビールケースの上に座り、また煙草を吸い始めた。
守ってはいけない
愛犬は慣れない場所に緊張していたので私の膝の上に抱いた。
すると看板犬達がクンクンと匂いを嗅ぎにやってくる。
愛犬が怖がり、私の腹に顔を隠したり、逃げようとした。
これ程たくさんの看板犬がいるとは思ってもおらず、刺激が強過ぎたか…と思っていた時、その様子を見ていた店主が言った。
「その子、まだ子犬?」
「はい」と私が答えると続けて店主が、「そうやって守って抱いてるからダメなんだよ。リードを外して放っておきな」と言った。
え?でも…大丈夫?
「いいから、犬は自分で学習するから」と再度言われ、私はそっと愛犬を床におろした。
ここの看板犬達が温厚で、攻撃される事はなさそうだと思ったので。
すると案の定、たくさんの犬に囲まれる愛犬。
様子を見ていると、やはりとにかく逃げる。尻尾は下がり、ただただ怯えている。
性格はそれぞれ
私は見かねて、すぐにまた抱き上げた。
すると店主がすかさず、「駄目、そこで放っておかないと」と言った。
しかし私には出来なかった。無理強いをしているようで。
そしてそれまで黙っていた夫が隣から強い口調で店主に言った。
「その子によって性格がありますから!」
店主は黙ったが、あちらも不機嫌になったようだった。
その後の気まずい事。
狭い店内。目の前に店主が座ったままで逃げ場がない。
一応ランチは出てきたが、店主は無言だし、こちらもとにかく早く食べて店を出たいばかり。
食べるのが遅い私を夫が待ちきれず、隣から箸が伸びてきたと思ったら、夫が私の分もほとんど食べた。
帰宅途中に聞くと、「一秒でも早くあの店から出たかった」と言っていた。
ネットのレビューでは良い評判だったのだけど。
私達が過保護過ぎるのだろうか。
でもあの雰囲気にはとても馴染めず、店内も汚かったし、二度と行く事はないと思う。
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