号泣の受診で医師に怒られた

―――前回の続き。
精神科病院の予約をした。
緊張感いっぱいで待合室で待っていると、名前を呼ばれた。
診察室に入る。
先日医師に、「よくなって良かったですね」と言われ別れたばかり。
顔を合わせるのも気まずかった。
「すみません、急に予約を入れてしまって」
私は言った。
この日、待合室はとても混んでいた。
そんな中、急な私の予約を無理に入れてくれた為、ますます診察時間が押しているようだった。
私の言葉に医師からの返答は無く、早速「どうされたのですか?」と聞かれた。
するとやはり言葉が出ない。
声が震えて「あの…何というか…その…」
頭がパニックになり、過呼吸になる。
そのうち涙が溢れ、私は情けなく泣きながら途切れ途切れながらも話し始めた。
最近月経の調子がますます酷くなってきた事。
それによりいよいよ手術をするしかないと考えると、検査や手術が怖くて不安でたまらない事。一日中そればかり考えてしまう。
そしてその結果、毎日吐気がして眠れず食欲もなく、何も手につかない事を説明した。
さらに、今は人と会うのも怖い。
誰かと会うと思うだけで緊張し、知らない場所に行くだけで心が震える。
まるで以前鬱病になり始めた初期の頃と同じ。
医師は黙々とカルテに書き込み、私の話した内容には一切触れず、そして言った。
「ではSSRIと安定剤を処方します」
「…はい」
頭が回らず、とりあえず自分の状況を説明するだけで精一杯。ひたすら号泣。涙が止まらない。
事前に用意していた漢方薬の相談なんてすっかり忘れていたし、それを言う余裕も無かった。
ただ、安定剤を一日に3回必ず服用するようにと言われ、私は言った。
「耐性が出来て麻酔が効かなくなるのが怖いです」
実際、私の夫は安定剤を常時服用し続け、胃カメラ検査などの静脈麻酔が全く効かない。胃腸科の医師からは精神薬を服用し過ぎると麻酔が効かなくなると説明を受けた。
と、それを医師に泣きながらも言うと、医師はかなり強い口調で怒り始めた。
「何を言っているんですか!××××!!!」
長々と医師は何か言っていたが、全く頭に入らなかった。
…医師の口調にこちらも興奮状態になってしまい、とにかく目から涙がボトボト落ちた。
ただ怒られてしまったので、「すみません」とだけ謝った。
診察室を出ると、大勢の患者が待っていたが、皆一斉に私の顔を見た。
医師の声が聞こえていたのか、私が泣きはらした目をしているからか。
その後、帰宅の道も気持ちは落ち着いてきたつもりなのに、なぜか涙だけは延々と止まらなかった。
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