緊急時に頼れる人がいない

先日、広場で走った。
だがこの年齢で走るのは厳しく、走っているつもりでもなかなか前に進まない。
しかし頑張る。
子犬の相手をする為だ。
広い場所でロングリードをつけて一緒に走ると、子犬は嬉しそうに飛び跳ねる。その顔が見たくてアラフィフ女が必死になって走っている。
するとこの日、突然救急車のサイレンが聞こえた。
立ち止まって様子を見ていると、その広場に来ていた人が倒れたらしい。
広場には犬連れの人や家族連れ、老夫婦など多くの人がいた。
しかしかなり広いので遠くの方にその姿が見える程度。皆それぞれの場所で自由に過ごしていた。
救急車が去り、また穏やかな時間が戻った。
だが私は急に不安になってきた。
今、もし私が倒れたらどうなるのだろう?
というのも、丁度その救急車が来る直前、私は転倒してしまった。
リードが子犬に絡まないように気を付けていると自分の足が絡んでしまった。
ジンジンと痛む足をさすり、骨折しなかった事にホッとしたところだった。
少し前に夫の会社の人が家の中で転倒して骨折したと聞いたばかり。
転倒で骨折するのは老人だけではないと思い知った。
私はこの広場で自分が転倒し骨折した事を想像した。
遠くの人に合図をして救急車を呼んでもらうしかない。
しかし…子犬はどうなるのだ?
救急車に乗せてもらう訳にもいかず、広場にいる他人に頼む訳にもいかない。
夫に電話をしてみるが、急に仕事を抜け出せるとも思えない。
母には頼りたくない。
こんな時に親しい友人が数人いれば、誰かに頼めるかもしれないのに…と思った。
そもそも事故や病気で自分の意識がなくなってしまうような事態になればどうしようも無いのだが、何とか電話は出来るような状況であっても、助けを求める相手がいない事を改めて実感した。
年齢と共に不調が多く、散歩中に倒れる事も他人事ではない。
そんな時に子犬を守る予防策として何が出来るのだろう?
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