夫の言葉に心の蓋が開いた

昨日、デスクの奥からDVDが数枚出てきた。
処分する前に内容を確認すると、その中の一枚に愛犬の動画があった。
愛犬が1歳になるまでの子犬時代の動画。忘れていた。こんな所に保存してあったなんて。
懐かしさの反面、つい昨日の事のようにも感じる。
そう言えば愛犬がいなくなってから写真を見る事はあったが、動画を見るのは初めて。
「ワン!」
動画から愛犬の鳴く声が聞こえ、胸が熱くなった。また声が聞けた。
愛犬がうちにいた事がまるで夢の中の出来事のようで、最近は記憶が薄れていく寂しさを感じていたが、いっきに愛犬が目の前に現れたような気がした。
だが私は泣く事もなく、落ち着いた気持ちでその動画をUSBにコピーした。
今時DVDのまま置いておくなんて不便だし、いつ壊れるか不安。後でHDDにもコピーしておこうと思う。
そんな作業をしていると、夫にもこの動画を見せてあげたくなった。
きっと見たいはずだ。
それで夫にその動画をLINEで送った。
するとしばらくして夫から返信。
「戻りたいね」
……その文字を見た瞬間、涙が溢れた。
最近では無くなっていたどうしようもない喪失感に襲われた。
愛犬の事はちゃんと思い出に出来ていると思っていたのに。
動画を見た時も、夫のスマホに送った時も、何も考えず冷静にいられたのに。
夫の一言で、私の心の蓋が開いてしまったような気がした。
>1/21 16:34 コメント下さった風〇さんへ
いつも読んで頂きありがとうございます。コメントを拝見し驚きました。そして尊敬致します。皆さん色んな事がありながらも前向きに頑張っておらるのだと思うと私などただの甘えと愚痴ばかりです。風〇さんの体調が良くなる事をお祈りしています。
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