写真付き年賀状への感じ方の変化

今年は何か習い事をしたいと思っているのだが、体調が落ち着かなかったり、仕事と子犬の世話と家事をしているとあっという間に一日が過ぎ、なかなか行動に移せていない。
それでも出来れば、家とは別の時間、別の場所を作りたい。
心を無に出来る時間が欲しい。
家に一人でいると何事も悶々と考え過ぎてしまうから。
だが何を始めればいいのやら。
そんな事を思っていた今年の正月に届いた年賀状。
私に届いた年賀状はたった3枚だったが、そのうちの1枚は昔の友人で、もう10年以上会っていない。
特に仲が良かったという訳ではないが、なぜか未だに年賀状が届く。
そして彼女の年賀状は十年以上、毎年変わらず家族写真だ。
毎年届く、他人の子供の成長記録。
「ピアノを習い始めました」「今年は受験です」
そんな他人にとってはどうでもいい事を書いてくる事に気持ちが引くばかり。
ましてやこちらは子供がいないのに、一方的な幸せアピールをいつも冷めた目で眺めていた。
彼女に限らず、30代、40代前半ぐらいまではそういった年賀状が多かった。
なので毎年正月には子あり主婦になった友人達との心の距離を感じさせられた。
しかし、それを過ぎると徐々に家族写真の年賀状が減ってきて、単なるイラストと文字だけに変わっていく人が多い。
そんな中、今年も届いた彼女の年賀状は、やはり写真だった。
相変わらず子供の笑顔写真もあったが、その隣には自分一人の写真もあった。
「陶芸始めました」
そう書き添えられ、陶芸をしている彼女が写っている。
あれ程、写真付き年賀状が嫌いだった私なのに、今年の彼女からの年賀状は嫌な気がしなかった。
むしろ、イラストと定型文だけが印刷された年賀状よりも興味が湧く。
陶芸か。それもいいな。
やってみたい事の候補として参考になった。
写真付き年賀状をやめていく人が多い中、何歳になってもずっとそれを継続し続けているのも逆に面白くさえ感じてくる。
こうして自分も年齢と共に感じ方が変わっていくのかな。
高齢者が写真付きの年賀状を喜ぶ気持ちがほんの少し分かるような気がした。
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