在宅勤務と在宅ワーク。似ているけれど他人の評価は違う

在宅ワークについて検索していると、一人の在宅ワーカーのブログが目に留まった。
その方は人間関係が苦手で、紆余曲折あり現在は在宅ワーカーとして落ち着いている。
収入は普通の正社員よりも多くなり、今更外に働きに出るなんて考えられない。
というような羨ましい話。
しかしこれ程在宅ワーカーとして成功しているように見えても、未だに周囲の言葉に傷つけられるらしい。
知人や親兄弟に「在宅ワークをしている」と説明しても、「一日中パソコンの前で遊んでいる」というような事を言われるというのだ。
分かる!
私はこれを読んで凄く共感した。
私も今まで何度か在宅ワークをしている時期があったが、いつも在宅ワークは肩身が狭いような気持ちになった。
近所の人に「在宅で働いています」と伝えても、専業主婦と同じ扱いで役員を優先的に回される。「いつも家にいるでしょ」と言われて。
知人に話した時には、「まだそんな事やってるの?そんなのお金になるの?時給200円とか?」と言い笑われてしまった。
そして実母に至っては、私が在宅ワークで疲れていると言うと、「一日中パソコンでしょ?どうせそんな事だろうと思ったわ。世間のみんなはちゃんと働いているのよ」と、在宅ワークを仕事だと思っていない言葉が返ってきた。
「外で働く事=まともな仕事」という固定観念があり、在宅ワークは仕事として認められにくい。
だがコロナ以降、在宅勤務やリモートワークという言葉が脚光を浴びるようになった。
今までと違い、「自宅で働いています」と言っても驚かれたり、「何それ?」と追及される事も少なくなってきた。
そう思うと、「在宅ワーク」という言葉も市民権を得たのかと期待するが、実際は違う。
今まで会社で勤めていた人が、コロナの為にリモートや在宅勤務をしていると言うと、「このご時世大変よね」と気遣われる事はあっても、仕事内容を聞いたり否定したりというような事にならない。
近所にもコロナ以降、ずっと在宅勤務に切り替わった男性がいる。
そこの妻に会うと、「主人が在宅勤務で大変よ。邪魔しちゃいけないし、静かにしないとダメだから掃除も夜にしているのよ」と言っていた。
誰も在宅勤務に切り替わった人を、「遊んでいる」とか「どうせ暇でしょ」なんて言わない。
なのに私のように元々会社に勤めていない「在宅ワーク」の事は、今でも相変わらず「暇じゃない?」「働きに出ないの?」なんて言われてしまう。
義母も実母も、私は在宅ワークをしていると何度も説明しているが、他人には「うちの娘(嫁)は専業主婦です」と言っているらしい。
家で働くという意味では同じなのに、在宅勤務と在宅ワークでは世間の理解度が違うように思う。
年明け、心配していた在宅の仕事だが、一応引き続き資料は送られてきた。
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