親子水入らずが嬉しいのは母だけ

昨日は実家に行ってきた。
夫の実家に行くのも憂鬱だが、やはり私は自分の実家の方がさらに気が重い。
年末からその事ばかり考えてしまい、会えば母が言いそうな事が次々と頭に浮かび、一人妄想ロードショーが始まってしまった。
年末に母から連絡があり、3日に兄が帰省するから私も会わせてその日に来るように言われたのだが、兄に会う事もまた気が重い。
丁度私の夫が3日は用事があった為、「その日はダメ。二人で行ける日にするわ」と言ってみたが、母は私一人で来ればいいと言う。
母はどうしても私と兄に顔を合わせて欲しいのだ。
しかしそれを望んでいるのは母だけ。
そして仕方なく昨日、安定剤を服用し一人で実家に行ってきた。
実家に帰るだけで安定剤が必要なんて私だけではないだろうか。
この時期、他の方のブログを読ませて頂くと、皆自分や夫の実家に帰った話題が多い。
遠方からの帰省はともかく、中には近所に実家がある人など、「玄関先で顔を見せて帰ってきた」と書いている人もいた。
何て羨ましい。
以前勤めていた時の同僚も、「実家には月に2~3回は行く」と言っていたが、よくよく聞いてみると「毎回行っても玄関先で顔を合わせるだけ。家の中には入らないわよ。5分もいない」と言っていた。
「えぇ?気まずくない?」と私が聞くと、「家の中に入って何するの?話す事なんて無いし」とアッサリ。
私もそうなりたいとどれ程思った事か。
昨日も実家に着くと、インターフォンを鳴らしても母は玄関には出てこない。
家の中から「早く入りなさいよ」と声が聞こえるだけ。
溜息をつきながら中に入ると、兄が座っていた。
妻も子も来ておらず、一人だけ。
さらに私の顔をチラッと見ただけで、黙って食事を続けていた。
あぁ、気まずい。
兄妹であっても、少しは気を使って会話が出来ないものか。
「来てたのね」
私が会話の糸口を探して話しかけてみたが、「おぉ」と返事があっただけでまたダンマリ。
とにかく話しづらい。
そんな中、母だけが嬉しそうに、「ころりも今日は泊まっていけば?」と言い始めた。
そして、「やっぱり親子水入らずが一番ね」とペラペラ一人喋っている。
私は親子水入らずの時間が一番苦痛なのに。
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