ちゃんとしなくていい生き方

昨日は一日中沙也加ちゃんの事が頭から離れなかった。
すごく心が引き摺られる。
色んな意味で。
今朝もテレビをつけると沙也加ちゃんの話題ばかりで、「とてもそんな風に見えませんでした」とか、「明るく天真爛漫、順風満帆だったのに」なんて聞くと、なんだかな…と引っ掛かる。
周囲の人がそう言えばそう言う程、誰にも本音を言えなかった孤独を感じてしまう。
本当の自分を出せる人なら生き方が違ったはず。
私は自宅のブルーレイレコーダーで、自動録画を設定している。
好きな俳優さんが出演されたのを見逃さない為に、その名前を登録しているのだが、10年以上ずっと変わらない登録名が3人いる。
それ以外の人も時には追加したり削除したりしてきたが、この3人の名前だけはずっと変わらなかった。
それが三浦春馬さん、神田沙也加さん、そしてあと一人。
昨日も改めて録画されたブルーレイの動画タイトルを見ながら、どうして…と思わずにいられなかった。
私はあまり日本のドラマや映画は見ない。
皆に人気のアイドルや歌手にも興味が無い事が多く、そんな中で数少ない好きだと思える俳優さんが彼らだった。
そんな3人のうちの2人が立て続けにこんな事になり、本当にやるせない気持ちになる。
遠い存在の芸能人。事情や原因は分からない。
だけど自分が30代の頃と重ねてしまう。
私はずっと良い子で手がかからない子だと言われながら育ち、大人になってからもデキル子だと周囲に思われてきた。自分もそうあり続ける事で周囲との関係を保っていたような気がする。
周囲からは普通に友人がいるように見えていただろうし、私自身もそう思っていた。
なのに常に焦りとか不安とか孤独が心の片隅にあった。その頃には自覚がなかったけど。
そして30歳を超えた時、私の心がポキッと折れてしまい、鬱になった。
この私が鬱になるなんて有り得ない、こんな事をしている場合じゃない、元の自分に戻らなくちゃ…数年間は「ちゃんとした自分」に戻ろうとして必死だった。
ちゃんとしなくていいのに。
今ならそう思う。
もっと早くそう思えていたら、私も生き方が変わっていたのかもしれない。
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