食卓の戦い
私の夫は少し食事にうるさい。
いや、少しではなく「かなり」かもしれないけど。
味付けはもちろん、それ以前に食材を買う段階で拘りがあるのだ。
調味料は全て「このメーカーのこの種類でないとダメ」。
肉や魚、野菜や果物も、当然産地を確認しなくてはいけなくて、同じ鯖でしょ?同じ豚肉でしょ?とこちらが思っても、産地は重要らしい。
まだ中国産は嫌だとかいうのなら理解が出来るが、そんなレベルではなく国内の○○産という事に拘るのだ。
でも実際のところ、黙って違う産地の食材を購入して料理してしまえば、気付かない事もしばしば。
拘りがあるように見せかけているにわか食オタクなところが情けない。
だが、絶対バレてしまうのが調味料だ。
中華の素やコンソメ、コーヒーやお茶の葉などは分かりやすので絶対分かるが、醤油や砂糖、油や海苔などまで一口食べただけで「これ、違うメーカーの醤油使ったでしょ?」とすぐにバレてしまう。
本当に面倒臭い。
その上、それがバレた時点で、折角作ったその料理には一切手をつけなくなる。
普通の主婦から見れば最悪の夫だろう。
私も結婚した当初には周囲の人に相談(愚痴)をした。
皆口を揃えて「そんな勝手な人、放っておけば?お腹が空けば仕方なく何でも食べるでしょ」と言った。
しかしそれが出来ないのが私の神経質さなのだ。
夫の望む料理を作れないダメな妻だとレッテルを貼られたくない。
心のどこかで、夫の望む料理を作ってきた義母に対する対抗心のようなものがあるのかもしれない。
それで仕方なく食材や調味料に注意を払い、現在の食卓に辿り着いた。
こんな事だから夫を図に乗らしてしまうんだろうけど。
皆口を揃えて「そんな勝手な人、放っておけば?お腹が空けば仕方なく何でも食べるでしょ」と言った。
しかしそれが出来ないのが私の神経質さなのだ。
夫の望む料理を作れないダメな妻だとレッテルを貼られたくない。
心のどこかで、夫の望む料理を作ってきた義母に対する対抗心のようなものがあるのかもしれない。
それで仕方なく食材や調味料に注意を払い、現在の食卓に辿り着いた。
こんな事だから夫を図に乗らしてしまうんだろうけど。
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