ずっと捨てられなかった過去の自分を処分した

何だか年がら年中、片付けの事を気にしているような気がするが、実際のところ全く進まない。
問題なのは2階の物置化している汚部屋。
エアコンが無い部屋の為、夏の間は暑くて落ち着いて整理などしていられない…という事を理由に放置。
最近涼しくなり今が絶好の整理日和と言えるのかも。
それでもなかなか腰を据えて整理出来ずにいるのだが、先日とりあえず手を付けたのが教材関係。
その部屋にはカラーボックスを置いてあるのだが、そこには資格取得に使った教材がたくさん並べられている。ずっと昔のものだ。
複数の資格ではなくたった一つの資格なのだが、その資格を取得する為の教材がかなり多く、テキストだけで何冊もあり、他にも問題集や過去問、答練、参考書などなど。
さらにその頃には何とかお金をかけずに勉強しようとしていたので、ネット上で知り合った勉強仲間から貰った参考資料やプリント類も大量にあるのだが、それらも捨てられずに保管していた。
あれから20年経つ。
今まで何度もこれらを処分しようか迷ったが、手にとってはまた棚に戻していた。捨てる勇気が無かった。
なぜ?
今更使う事も見る事も無いのに。
私は先日、いよいよそれらを捨てる決心をした。
久しぶりにそのテキストをパラパラとめくってみる。
するとそこにはビッシリとマーカーや書き込みがあった。
さらに練習問題のプリントを見ると、一面に書き殴った文字が並んでいた。
今見ても意味が全く分からない…というか分かろうとする意欲も無い。
それを見ながら思った。
私は教材自体が名残惜しい訳ではなく、この「自分が努力した証」をいつまでも置いておきたかったのだと。
私の人生の中で、唯一私が目標を持ち前を向いていた時期だから。
鬱病以降は焦りと自己否定を繰り返し、自分を諦めたつもりだったが、唯一この時期の事だけは心の奥底に残しておきたかったのだと思う。
だがこんなもの、置いていても意味がない。
自分の過去の努力に浸ってどうなる。自己満足もいいところ。
そしてこれらをようやく処分した。
捨ててみれば何て事はなかった。
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