私の事を忘れてしまった?逃げられて嬉しいような悲しいような

昨日、子犬の初トリミングの日だった。
愛犬はトリミングが苦手な子で苦労したので、子犬は小さいうちからトリミングに慣れるようにしたい。
アドバイス等を読み、いずれ私が自宅でカットするようになるとしても、慣れるまでの間はプロのトリマーに定期的にお願いしようと思った。
だがそのトリマー選びが難しい。
これだけ臆病な子なので、とにかく優しく子犬のペースに合わせてくれる人がいい。
リアルな知人からの口コミが一番信頼出来るがそんな相談が出来る知人もおらず、ネットの口コミだけが頼りだ。
そこでかなり前からネットの口コミを読み漁り、あるトリミングサロンに決めた。
そこは一日に予約できるのは2件のみ。
午前に1匹、午後に1匹だけしか対応しないらしい。
完全予約制なのはもちろん、前後の犬と顔合わせする事もなく、完全プライベート空間だ。
何より口コミのほとんどが、「優しい」「温かい雰囲気」と絶賛されており、このサロンしかないと思った。
予約はメールでしか対応していないらしく事前のメールで、まだ子犬で初トリミングである事、臆病な性格である事、様子を見て初回は部分的なお手入れのみにするか相談したい…等々書いておいた。
そして昨日、そのサロンに行ってきた。
子犬は予想通り初めての場所に戸惑い最初は固まっていたが、そのうちクンクンと周囲の匂いを嗅ぎ始めた。
そのサロンはまるで自宅の部屋のような空間になっていて、床はクッション性の良いカーペットで、ソファやクッション、オモチャなども置かれている。
そして評判通り、そのトリマーがとても雰囲気の良い女性。
何と最初の1時間程、子犬とコミュニケーションをとる事に時間を割いてくれた。
特に料金が高いという事もなく、こんなに一匹に対して時間を使ってくれるなんて本当に犬好きな様子が伝わってくる。
これなら信頼出来そう…そう思い、そのまま子犬を預け私は一度自宅に戻った。
よく考えてみたら子犬をどこかに預けるのはこれが初めて。
誰もいない自宅に戻るとすごく静けさを感じ、愛犬の写真を見た瞬間、「久々に二人きりだね」と、また愛犬への想いが溢れそうになった。
だがその一方で、子犬の事が心配で気になって仕方がない。
大丈夫だろうか、怖がっていないだろうか。
何度も何度も、「無理せず途中で中止してもらってもいいので、いつでも連絡して下さい」と伝えてきた。
そして2時間半後、連絡があったので迎えに行くと、意外にもキョトンとした顔でトリマーに抱っこされている子犬がいた。
震えている様子もなく、落ち着いている。
トリマーも、「とても良い子でしたよ~、トリミング途中で眠っちゃったね」と言いながら子犬に笑いかけてくれている。
私は嬉しくなり、「良かった~」と言いながら子犬に「おいで」と手を伸ばした。
すると…
何と子犬が逃げる。
私がどれだけ呼び寄せてもこちらに寄って来ない。
あれ程私以外の人がダメだったのに、今ではそのトリマーにベッタリなのだ。
どういう事⁉
私を忘れてしまった?
私以外に懐くのはとても嬉しい事だが、何だか少しショックでもあり、まだまだ私は飼い主として認められていないのだろうか…複雑な気分になった。
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