補助金の対象者でない事に慣れてしまい何とも思わない

久しぶりに義実家で義妹に会った。
滅多に実家に来ない義妹で、義母も私には冗談や泣き言を言うのに、なぜか義妹にはそういう事を言わない。
ただただ、「あなたは大変ね、無理しないでね」と自分の娘を労わり気を使っている。
私もこの義妹が苦手。
とても無口な義妹で、私はお喋りな人が苦手なので普通に考えれば無口なのは喜ぶべき事なのだろうけど、義妹がいるとその部屋の空気が凍り付く(ように感じる)。
何と言うか…いつも怒っているように感じるのだ。
そんな義妹と昨日会った時、珍しく世間話をし始めた。
それは18歳以下への給付金の事。
いつも無表情な義妹が、珍しく感情を出しながら言った。
「18歳以下が対象って不平等でしょ?子供がいるのに18歳を超えていると貰えないなんて納得できないわ」と。
義妹の子は既に18歳を超えている。
義妹は子供がいるのは同じなのに、どうして貰えないのかと怒っていた。
さらに非課税世帯には補助金が出る事にも「不平等、納得できない」と。
そして義妹が私に、「ころりさんも1円も貰えなくて悔しいでしょ?」と聞かれた。
確かにテレビでも、子供がいない年収300万円の家庭は給付対象ではなく、18歳以下の子供がいる年収900万円の家庭は給付対象となるのは矛盾していると発言されていた。
それを聞いた時には、「本当にそうだよね」と思ったのも事実だが、私はそこまでこの件に関して何も感じない。
なので義妹に正直に言った。
「こういう子供対象の補助金って今までも自分は貰えないのが当たり前だったから慣れてしまって…今更何とも思わない」と。
本当にそうなのだ。
コロナ以降は異例の補助金なのでこんな風に注目されているが、振り返れば過去にも子供に対する優遇や補助金があったように思う。
そんな時、SNSなどを見ていると、一部の子なし主婦が「子ありばかり優遇されて不平等だ」とか、「子なしは無視されている」とか言っている人がいたが、それは違うんじゃないかなぁ…と冷めた目で見ていた。
逆に子ありの人が、「子供も産んでいない人が若者の介護サービスを受けるのは不平等だ」という意見も見た事がある。
何だか、どちらの意見も自分本位で見ていて心が冷える。
損だとか得だとか、出来ればそういう感情を持ちたくない…というか敵意を持ったり争う事に疲れてしまう。
「何とも思わない」と答えた私に義妹が言った。
「それは子供がいないから言える事よ。子供がいないと余裕があっていいわね」
そういう意味じゃないんだけど。
余裕なんて全く無いけど、「期待感が無いだけ」というのがピッタリくるかもしれない。
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