引きこもっていると心と体が固くなる

子犬に手作り食を試しているものの、やはりなかなか食べてくれない。
最初は興味を示したものの、今では何を出しても食べようとしない。
試しにまたドッグフードに戻してみても、遠くから冷めた目でこちらを見ているだけ。
成犬ならこれでも、「いつか食べるだろう」と思い放っておいても良いが、まだ子犬という事でこちらも神経質になる。
食べ物どころか水分もあまり取らない子で、その上空腹が続き嘔吐する状態なので心配でたまらない。
それでまた動物病院に相談に行った。
するとやはり、体に異常がある訳ではないので、原因としてこの子の繊細な性格が大きいだろうという事。
元々食に興味が無い子もいるので、それと合わさり食べようとしないのだろう…と。
といってもさすがに今の状態では良くない。
さらに最近は寒くなってきた為、犬の冬用ベッドを用意したり、ブランケットをかけようとするのだが、子犬はそれらを怖がってしまい使おうとしない。
それで服を着せてみたが、まだ慣れていない為に服を噛みちぎってしまい、それを食べようとして喉を詰まらせそうになる始末。
仕方なく今はエアコンを入れているが、それでも子犬が震えている時もあり、とにかく心配で目が離せない。
そして今回検査をすると血糖値が低かった為、血糖値を上げる処置をしてもらった。
だがこれは一時的な対処であり、とりあえず食事をしてくれない事には解決しない。
そして獣医師に言われた。
「もっと社会化の練習をした方がいい。色んな場所、人、動物などに慣れ、楽しい体験を繰り返す事で繊細さが改善していくと思う」と。
確かに。
私は自分の事を重ねた。
外に出て活動的だった頃には、不安感が今よりも少なく、こんな私でも明るい時期があった。但しそれはその頃には社会生活が上手くいっていたからこそ。
家の中に引きこもる生活をしていると、嫌な人間関係から解放される反面、些細な事でいつまでも一人悩んだり、ごくたまに多くの人がいる場所に行かなければならない時、必要以上に緊張する。
体も心も固くなり、殻に閉じこもってしまうのだ。
だが社会化って…。
どうすればいいのだろう。
獣医師は、「まずお友達やお友達のワンちゃんと触れ合わせてみたら?」と言われたが、そのお友達がいないんですよ…とも言えず、「…そうですね」と答えて帰ってきてしまった。
よく読まれている記事