罪悪感





実家の母から電話がかかってきた。

最近私自身の体調が悪く、また母との会話でストレスが増加してしまうのではないか――そんな不安が過ったが、しばらく話してなかったので仕方なく受話器を取った。

「どうかしたの?」

「うん、別に特に用事って訳じゃないんだけどね」


いつもの母の前置きを聞きながら、母がどことなく元気がないように感じた。

「最近調子はどう?」と聞かれたので、それ程良くはないけどなんとか大丈夫だと言い、母の体調を聞き返す。


どうやら母の方も体調が悪いらしく、最近は寝込んでいたらしい。

「それならもっと早く連絡してよ」

と言ったものの、滅多に自分から連絡してこない娘に、母なりに気を遣っているのだろう。
母との関係が重いと思いながらも、一人で病院に行き寝込んでいたんだと思うと娘として役目を果たしていない事に落ち込んだ。

しかし、体調が悪いと言いながらも母は一向に電話を切る気配がなく、まだ長く話していたい様だった。


そのうち、先日古い友人達と会った話をし始めた。






その友人達にも私と同年代の子がおり、皆孫もいる様子。

皆が孫の話で盛り上がる中、母はただ聞き役に徹したと言う。

「みんな孫の世話を頼まれて大変みたいよ」


私の兄には子がいるのだから、私の母にも孫はいる。
だが今まで孫を預かるというような事はなく、兄の子はどこまでも嫁の子だと感じているらしい。

その為、自分の娘に子がいない事が寂しいのだろう。

皆の「孫の世話が大変」という愚痴に見せた自慢を聞きながら、母も疎外感があったのだろう。

私はそれを聞き心が痛んだ。
私に子供がいない事で私自身が思い悩む事は仕方がない。ある意味自分の責任だ。
しかし、それと同じように母も「他とは違う疎外感」を味わっている。

そんな思いをさせているのは私のせい。

子供がいなくても自分達が良ければいいんだ、そう自分に言い聞かせてきたが、自分だけじゃない。
親にも同じ思いをさせている事に改めて罪悪感を感じた。






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Posted byころり